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中流階級に広がる下流意識…韓国消費者院調査で明らかに

登録:2015-10-06 04:33 修正:2015-10-06 06:57
「2015韓国の消費生活指標」発表
昼休み時間に街にあふれ出た会社員たち。いくら働いても中流階級から抜け出すのが難しい社会になった=カン・ポンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 中産階級の認識率は65%...小幅上昇
 消費生活の満足度は大幅に離れ
 地域別論済州・ソウルが満足度トップ

 同じ「中流」の中でも、自分を「中の上」とみなす人は減る一方、「中の下」とみなす人は増えていることが分かった。

 韓国消費者院が、今年4月に全国の20歳以上の消費者2575人を対象に「消費生活の満足度と消費の二極化指数」を調査した「2015韓国の消費生活指標」を5日に発表した。

 消費者院は1994年以来、継続的に消費者が主観的に認識する消費者層(上流、中流、下流をそれぞれ上、下に分けて6段階に区分)を把握してきた。

 今年の調査では、自分を中流だと思う消費者が65.2%で、2013年の62.5%に比べて2.7%ポイント増加した。しかし、中流の中でも経済的に余裕がある方(中の上)であるという回答は3%ポイント減少した反面、「中の下」は5.7%ポイント増加した。

 上流層に対する下流層の割合で算出する消費の二極化指数(所得階層間の消費格差)も今年169で、この調査を始めた1994年以来の最高値を記録した。消費の二極化指数は、最初の調査当時12だったが、2013年には90を記録した。

 また、衣食住をはじめ、医療、教育、情報通信など11の消費生活分野を基礎として評価した消費生活満足度も大幅に低下した。今回の調査では、最近1年間に経験した消費生活満足度(100点満点)は63.8点だった。前年度の2013年(71.6点)と比べて10.9%下落した。今年満足度が最も高い分野は、食生活(66.5点)で、医療(64.2点)と文化・レジャー(64点)などがその後を続いた。一方、最も満足度が低い分野は、冠婚葬祭への出費(59.1点)であることが分かった。冠婚葬祭への出費は前年度の調査でも最下位だった。

 地域別の消費生活満足度は済州(65.4点)とソウル(65.2点)が最も高く、慶尚南道(61.5点)と忠清北道(62点)の順に低かった。済州とソウルの場合、衣食住の生活や医療分野の満足度が比較的に高く、慶尚南道と忠清北道は消費分野のほとんどの満足度が低かった。

 消費者院は「子供の教育費、住居費など消費生活必須領域の負担が増えたことで、所得水準が中流にもかかわらず、自ら下流だと認識している消費者が多かった」とし「消費生活の二極化がさらに進んだものと見られる」と述べた。

キム・ミヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-10-05 20:14

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/711523.html 訳H.J

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