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人口世界4位・平均年齢29歳のインドネシアに狙い定める韓国クレジットカード業界

登録:2015-09-30 09:41 修正:2015-09-30 16:30

2020年に100兆ウォン市場に成長と判断
BC・新韓カード、現地合弁会社設立
クレジットカード発行・決済事業など準備
韓国カード市場の飽和状況も背景

 韓国のカード会社がインドネシアに相次いで進出している。インドネシアは世界4位の人口大国に加え、カード決済比重がまだ低いレベルであるため、カード業界が新たな攻略地として狙っている。

 BCカードは24日、インドネシアのマンディリ銀行と合作投資会社の設立契約を締結したと明らかにした。BCカードは年内に設立される合作投資会社を通じてクレジットカード買い入れ業務、システム構築、加盟店拡大、端末供給など、カード発行から精算までクレジットカード決済に関連したすべての業務を担うことになる。マンディリ銀行はインドネシア政府が株式60%を保有するインドネシア最大の国策銀行で、資産規模が74兆ウォン(約7兆4000億円)に達する。韓国のカード会社がクレジットカード支払い・決済プロセス技術を国外に輸出したのは今回が初めてだ。

インドネシアのカード買入れ額増加の推移//ハンギョレ新聞社

 先月26日に新韓カードは、インドネシア財界2位のサリムグループの金融系列会社のスワダルマファイナンスの株式を買い入れることにした。スワダルマファイナンスは法人に対し分割払い、リース事業などを行う会社だ。新韓カードはスワダルマファイナンスの株式50%に1株をさらに買収して経営権を行使できる状態にある。11月に合作会社を設立し、既存事業拡大はもちろん、個人を対象にする分割払い金融サービスとクレジットカード事業も新たに始める計画だ。

 韓国のカード市場はすでに成熟期を迎え成長が停滞した状況にある。これがカード業界が新しいターゲットと収益基盤を用意するために国外進出を狙っている背景でもある。こうした脈絡で2億5千万人を超える人口、平均年齢29歳のインドネシアが魅力的な投資先に浮び上がっている。BCカードの広報担当者は「中国、インド、米国に続き世界で4番目に人口が多い上に全人口の70%が経済活動をしている。特に新しい形態の消費に敏感に反応する若い世代が多く、カード業が成功的に安着できる基盤を備えている」と語った。

 昨年のインドネシア中央銀行の資料によると、インドネシアの民間消費支出額の中でカード決済比重は7.3%に過ぎない。韓国の場合、現金サービスを除いた国内カード支給決済比重は84%(2014年基準、韓国銀行資料)だった。それだけインドネシアの成長可能性が高いことを示す。

 実際にインドネシアのカード市場は2020年に100兆ウォン(約10兆円)を上回ると予想され、市場の展望は明るい。インドネシア中央銀行によれば、カード買い入れ額は2010年に18兆ウォン、2011年に22兆ウォン、2012年に26兆ウォン、2013年に30兆ウォン、昨年は36兆ウォンで、引き続き増加している。こうした傾向が続けば2020年には107兆ウォンに達すると展望されている。

イ・ジェウク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-09-29 20:28

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/710720.html 訳Y.B

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