サムスンと現代車の昨年純利益3兆円超
他グループを合わせた額より多い
財務構造は上・下位グループも改善
30大グループ(民間集団)でサムスン、現代自動車、SK、LGなど上位グループの売り上げと純利益比重は大きくなり、中下位グループは減っていることが分かった。特にサムスンと現代車の売り上げ比重は全体3分の1を占めており、純利益は30兆3470億ウォン(約3兆3000億円)で残りのグループの合計よりも多かった。大企業集団の間でも格差が生じているのだ。
公正取引委員会は1日、資産総額5兆ウォンを超える相互出資・債務保証制限企業集団(大企業集団) 61グループを発表した。昨年、63グループに中興建設が追加された一方で、コーニング精密素材、仁川国際空港公社、韓国地域暖房公社などが除外された。大企業集団の資産(2014年基準)は2258兆4千億ウォンで前年より52兆6千億ウォン増えた反面、売上額と純利益はそれぞれ1505兆1千億ウォン、42兆1千億ウォンで前年よりそれぞれ30兆5千億ウォン、5兆7千億ウォン減った。
また、民間集団内では大企業集団の上位グループと下位グループの格差が広がったと調査された。30大グループを資産順位別に上位グループ(1~4位)、中位グループ(5~10位)、下位グループ(11~30位)に分類すると、上位グループの当期純利益は39兆ウォンで黒字を維持したが、中位グループ(-1兆9千億ウォン)と下位グループ(-7千億ウォン)は赤字になったことが分かった。2011年に75兆1千億ウォンだった純利益が昨年36兆4千億ウォンに減ったが、これさえ一部に集中した。昨年、サムスン(18兆1050億ウォン)、現代車(12兆2420億ウォン)、SK(5兆7530億ウォン)、
LG(2兆8830億ウォン)の4大グループが38兆9830億ウォンの純利益をあげた一方で、中下位グループは純損失-2兆6千億ウォンを記録した。2011年では上位グループの当期純利益が43兆8千億ウォン、中位グループが18兆2千億ウォン、下位グループが13兆1千億ウォンだったので、グループ間でも「貧益貧・富益富」(富める者は益々富み、貧しい者は益々貧しくなる)が深刻になっている。中位グループのなかではGS、現代重工業、韓進(ハンジン)が、それぞれ-6670億ウォン、-2兆5950億ウォン、-8550億ウォンの赤字を、下位グループではKT、大林(デリム)、東部がそれぞれ-1兆860億ウォン、-4750億ウォン、-2兆1750億ウォンなどの純損失を記録した。
特にサムスンと現代車は純利益30兆3470億ウォンを記録する活況を呈した。30大グループの比重を確かめると、最上位グループのサムスンと現代車の資産と売上額比重は、2011年それぞれ33.6%、34.6%で、昨年の38.3%、35.1%から4.7%ポイント、0.5%ポイント増えた。また、上位4大グループの資産総額比重は2011年の46.8%から昨年の53.2%に6.4%ポイント高まった。一方、中位グループの比重は同じ期間に26.9%から24.5%に、下位グループは26.3%から22.3%にそれぞれ2.4%ポイント、4.0%ポイント低くなった。売上額比重も上位グループは同じ期間52.6%から55.7%に増えたが、中位グループは23.9%で変化がなく、下位グループは23.5%から20.3%に減った。
その上、30大グループの負債比率が70%を下回るなど財務構造は改善されていることが明らかになった。2011年に92.3%だった30大グループの負債比率は79.9%に落ちた。4大グループの負債比率は75.0%から59.4%に減った。
一方、財界順位ではGSが現代重工業を抜いて9位になり、農協(13位→12位)と韓国ガス公社(12→13位)、新世界(19位→18位)と水資源公社(18位→19位)も順位を変えた。
韓国語原文入力:2015-04-01 22:11