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米国、朝ロ武器取引の可能性に連日警告…ハリス副大統領「大きな間違い」

登録:2023-09-12 06:31 修正:2023-09-12 07:27
米国のカマラ・ハリス副大統領が7日、インドネシアのジャカルタで開かれた東アジア首脳会議の会場を後にしている=ジャカルタ/ロイター・聯合ニュース

 カマラ・ハリス米副大統領が10日(現地時間)、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の首脳会談で武器取引が話し合われるだろうという見通しについて、「大きな間違い」だと警告した。

 ハリス副大統領は同日放送されたCBSとのインタビューで、北朝鮮が正当な理由なしにウクライナを侵攻したロシアに弾薬などを供与した場合、「大きな間違いになるだろう」としたうえで、「これはロシアと北朝鮮の両方の孤立を深めるだろう」と述べた。さらに「ロシアのウクライナ侵攻は国際ルールと基準を徹底的に違反したこと」だとし、開催が予想される朝ロ首脳会談は制裁と弾薬不足に苦しむロシアの「必死の行動」だと指摘した。

 ハリス副大統領はロシアがすでに「戦略的失敗」に直面しているとし、「1年半前にはウクライナが数日で崩れ落ちるだろうと言っていたのに、彼らは今も戦っている」と述べた。また、北朝鮮が武器提供の見返りとして望むのが原子力潜水艦や人工衛星技術だという見通しもあるという質問には、「我々は北朝鮮の完全な非核化という明白な目標を持っている」と答えた。

 米政府は、金委員長が10日から13日までロシアのウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムを機にプーチン大統領と会談し、武器取引について話し合うものと予想されるというニューヨーク・タイムズ紙の4日付の報道以来、相次いで警告を発している。ジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)はその翌日、朝ロによる武器取引の協議が「活発に進展している」として、朝ロ首脳会談の実現可能性が高いことを示唆した。さらに、北朝鮮がロシアに砲弾などを提供した場合、「北朝鮮にとって否定的に働き、彼らは国際社会で代償を払うことになるだろう」と警告した。

 ブルームバーグ通信は11日、ロシアが北朝鮮に122ミリと152ミリの砲弾、122ミリロケット、対戦車ミサイル、対空ミサイルを要求する可能性があると報道した。また北朝鮮の兵器に詳しい専門家は、ソ連製戦車やその部品も供与対象になり得るという見通しを示していると報じた。

ワシントン/イ・ボニョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1107968.html韓国語原文入力: 2023-09-12 02:40
訳H.J

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