遥拝:遠くから拝む【コラム】
1939年2月11日、日本の植民地に転落していた朝鮮全域で、天皇の住む東京の方向を向いて1分間腰を曲げてお辞儀をする「宮城遥拝」が実施された。このことを告げる朝鮮総督府の機関紙「毎日新報」の4日付2面の記事には、「一分間宮城遥拝」という大きな漢字の見出しの下、次のような日程が記されている。“皇紀2599年の紀元節を中心に実施される日本精神発揚週間は、『国民精神総動員朝鮮連盟』の第1回事業として、来る8日より開始される。その週の11日の紀元節には午前9時を期して『国民奉祝の時間』と定め、2300万の民衆が一斉に1分間の宮城遥拝を行うこととなった”という内容だ。