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チュ・ミエ法相の疑い晴れる…検察、息子関連の疑惑を「全て不起訴」

登録:2020-09-29 06:40 修正:2020-09-29 07:32
チュ長官・息子・補佐官、「容疑なし」 
チュ長官、補佐官に志願将校の連絡先を伝え 
休暇関連の報告を受けた状況が明らかに
2020年9月14日、ソウル汝矣島洞の国会本会議場で開かれた政治分野の政府への質問に出席したチュ・ミエ法相がめがねをかけている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 チュ・ミエ法務部長官の息子の「特恵休暇」疑惑を捜査してきた検察が、休暇延長の過程で外圧や違法行為はなかったとみて、チュ長官と息子などの関係者を全員不起訴処分にした。しかし、チュ長官が補佐官に軍関係者の連絡先を伝え、進行状況の報告を受けたテキストメッセージを発見しても、「長官が請託に直接関与した状況は発見されなかった」という結論を下しており、捜査結果を巡る議論は続くものとみられる。

 ソウル東部地検刑事1部(キム・ドクコン部長)は28日、チュ長官と息子のS氏、チュ長官の元補佐官のC氏、当時の地域隊長だったL氏などを不起訴処分にしたと明らかにした。検察は、2017年6月にS氏が二度にわたる病気休暇(6月5~14日、15~23日)に続き定期休暇(6月24~27日)を延長した過程で、承認権者であるL中佐(地域隊長)の承認と口頭での通知があったと結論づけた。S氏の休暇命令などの証拠資料が不備な点に対しては、軍の確認が必要だとし、現役の軍人の身分であるK大尉(S氏の所属部隊の志願将校)とA大尉(志願隊長)を陸軍本部検察部に送致した。

 検察は、チュ長官が直接影響力を行使しなかったとし、軍務離脱幇助、勤務忌避目的偽計、偽計公務執行妨害の容疑は全て不起訴処分にした。検察は、チュ長官が補佐官に息子の部隊の志願将校の連絡先を伝え、関連する内容の報告を受けた内容のテキストメッセージを補佐官の携帯電話から見つけたが、「長官が請託に直接関与した明らかな状況」だとみなすのは難しいとし、請託禁止法違反の容疑を適用しなかった。検察は、チュ長官が26日の書面調査で「私が知っておかなければならない内容を、C元補佐官に知らせただけ」だという趣旨で述べたと明らかにした。

 チュ長官は捜査結果の発表後に立場文を出し「長官と長官の息子に対する根拠のない無分別な政治攻勢により、国民の皆さんに心配をおかけすることになった点を重ねて恐縮に思う」とし、「捜査権改革と高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の早くスタートさせることを通じ、検察改革を成しとげることに邁進する」と明らかにした。

イム・ジェウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/963927.html韓国語原文入力:2020-09-29 02:13
訳M.S

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