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3日に台風9号直撃が予想される釜山、来週明けに台風10号来襲の予想

登録:2020-09-02 09:36 修正:2020-09-02 16:45
済州道南方の海上に接近、秒速20メートルの強風 
3日午前2時ごろ、釜山~昌原の海岸に進入する見通し 
台風10号「ハイシェン」、7日に日本を貫通し嶺南に進出の可能性
千里眼衛星2A号が2日午前8時に撮影した台風9号「メイサーク」と台風10号「ハイシェン」の衛星画像=気象庁国家気象衛星センター提供//ハンギョレ新聞社

 2日午前、済州道は台風9号「メイサーク」の影響圏内に入った。3日未明に台風9号が直撃すると予想される釜山(プサン)には、7~8日ごろに台風10号「ハイシェン」も接近すると予想される。

 気象庁は2日、「台風9号(メイサーク)が午前7時現在、済州道西帰浦市(ソグィポシ)南方約330キロメートルの海上で中心気圧940ヘクトパスカル、中心の最大風速秒速47メートルの非常に強い台風に発達し、時速22キロの速度で北上している」と発表した。済州ウィッセオルム(峰)では、午前7時現在、最大瞬間風速が秒速22メートルと記録されるなど、すでに台風の影響が始まっている。

気象庁が2日午前7時に発表した台風9号「メイサーク」の予想移動経路=気象庁提供//ハンギョレ新聞社

 台風9号は同日夕方に済州道から東に約130キロ離れて北上し、3日午前2時ごろ釜山と昌原(チャンウォン)の間の海岸に上陸した後、金海(キムヘ)に移動すると気象庁は予想している。釜山付近上陸時、台風9号は中心気圧955ヘクトパスカル、中心最大風速秒速40メートル、強風半径340キロメートルの強度を維持していると予想され、大きな被害が懸念される。

 台風9号はその後3日午前7時頃、慶尚北道蔚珍(ウルジン)や江原道三陟(サムチョク)の間の海岸から東海に進出するものとみられる。北上し続けた台風はこの日午後、北朝鮮の咸興(ハムフン)と清津(チョンジン)の間の海岸に上陸する見通し。

 気象庁は「台風の移動経路と近い慶尚南道と東海岸、江原道嶺東(ヨンドン)、済州道を中心に、2日から3日にかけて100~300ミリの雨が降る見込み」とし、「特に江原道の東海岸と嶺南(慶尚南北道、釜山、大邱、蔚山一帯)の東海岸、済州の山間を中心に最大400ミリ以上の非常に多い雨が降る見込みだ」と明らかにした。ソウル、京畿道、慶尚北道、忠清北道、江原道嶺西(ヨンソ)は100~200ミリ、その他の地域は50~150ミリの降水量が予想される。

 風も強く、1日夜に済州道を皮切りに、2~3日は南部地方と江原道嶺東を中心に最大瞬間風速秒速20~40メートルの非常に強い風が吹き、特に台風の移動経路に最も近い済州道と嶺南の海岸には秒速30~50メートルの非常に強い風が吹く所があると気象庁は予想した。風の強さが秒速35メートル以上なら汽車が脱線しうる強さであり、40メートルを超えれば人や大きな岩も吹き飛ばせるほどだ。

気象庁が2日午前4時30分に発表した台風10号「ハイシェン」の予想移動経路=気象庁提供//ハンギョレ新聞社

 一方、気象庁は台風10号「ハイシェン」が2日夜9時ごろにグアム近郊で発生したと発表した。台風10号は西北西方向に移動し続け、7日未明に日本の九州地方の海岸に上陸した後、貫通して大韓海峡の方に進出するものと予想されている。九州地方に上陸した後も台風は中心気圧960ヘクトパスカル、中心最大風速秒速39メートルの強い勢力を維持するうえに、強風半径も340キロメートルに達する。まだ周辺気圧計の変化によって移動経路が流動的だが、台風が韓国南端に向かう場合、嶺南地方は台風9号に続き10号の二重打撃を受けるのではないかと憂慮される。

イ・グニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/960336.html韓国語原文入力:2020-09-02 08:59
訳C.M

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