ソウル鍾路区(チョンノグ)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡散を防ぐため、旧駐韓日本大使館一帯で開かれる集会を制限する方針を示した。このため、旧日本大使館前の「平和の少女像」周辺で正義記憶連帯(正義連)が開催する水曜集会と保守団体の反対集会が全面禁止される。
鐘路区は、3日午前0時から感染症危機警報の「深刻」段階が解除されるまで集会を制限するという告示を鐘路区庁のホームページに載せたと、同日発表した。
制限対象地域は、栗谷路2通り道路及び周辺歩道▽栗谷路(2通りの合流地点~景福宮交差点)△鐘路1通り(景福宮交差点~鍾路消防署)道路及び周辺歩道▽鐘路5通り(Kツインタワー~鍾路消防署)道路及び周辺歩道である。
鐘路区は集会制限区域を指定したことについて、「毎週定期的に開かれる集会に、同時間帯に限られた空間に多数の人員が密集しており、感染症が拡散する恐れがあることを考慮した措置」だと説明した。感染症予防及び管理に関する法律によって、これに違反した集会主催者と参加者は300万ウォン(約27万円)以下の罰金刑に処せられる。
ここでは1992年から毎週水曜日に正義連の水曜集会が開かれてきた。しかし、平和の少女像の撤去や正義連の解体などを求める保守団体が先月24日から今月中旬まで、平和の少女像前での集会申請を先に行い、正義連は場所を移して水曜集会を開かなければならなかった。保守団体の場所先取りに反発した青年団体は、先月24日と今月1日、抗議集会と座り込みを行い、保守団体と対峙した。正義連の関係者は「水曜デモを続ける方法について話し合っている」とし、「(集会の)形式を変えてでも続けなければならない」と述べた。