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イ・ヨンスさん、正義連と面会し「水曜デモを釜山でもやろう」

登録:2020-07-04 03:20 修正:2020-07-04 06:46
イ・ヨンスさん、イ・ナヨン理事長ら活動家たち、大邱で面会 
「昌原、釜山、統営でも水曜デモやろう」提案 
地域ごとの「慰安婦」歴史教育館も議論 
「平和の少女像、日本の真ん中にも建ててほしい」
3日午前11時、大邱のある喫茶店で女性人権運動家のイ・ヨンスさんと日本軍「慰安婦」被害者運動団体の活動家たちが面会した。右下がイさん、その隣がイ・ナヨン正義記憶連帯理事長=正義記憶連帯提供//ハンギョレ新聞社

 日本軍「慰安婦」被害者のイ・ヨンスさん(92)が3日、「昌原(チャンウォン)、釜山(プサン)、統営(トンヨン)、巨済(コジェ)でも水曜集会をやろう」と述べた。イさんはこの日、大邱(テグ)のある喫茶店で正義記憶連帯(正義連)のイ・ナヨン理事長ら慰安婦運動の活動家たちと会い、このように述べた。慰安婦被害者の人権運動を行ってきた団体が集まって運動の方向性をめぐり膝を突き合わせたのは初めてだ。

 正義連は、この日午前11時から午後4時30分まで大邱南区(ナムグ)のある喫茶店で、日本軍慰安婦被害者団体の関係者ら4人がイさんと会って話をしたと明らかにした。この席には、イ理事長と「日本軍慰安婦ハルモニと共にする馬昌鎮(マチャンジン、馬山・昌原・鎮海)市民の会」のイ・ギョンヒ代表、「挺身隊ハルモニと共にする市民の会」のソ・ヒョクス代表、「日本軍慰安婦ハルモニと共にする統営(トンヨン)・巨済(コジェ)市民の会」のソン・ドジャ代表も参加。イ理事長とイさんの面会は、先月26日に同じ場所で水曜デモへの再参加について話し合ったのに続き二度目だ。

 イさんはこの席で、水曜集会のやり方を変えること▽平和の少女像建設運動の持続▽日本軍「慰安婦」被害者への名称統一▽慰安婦についての歴史教育の活性化の4つを提案した。正義連の説明によると、イさんはこの席で、「水曜デモは支持するが、やり方を変えることが必要だ。被害者の生存の有無にかかわらず、団体がある地域に行って水曜デモをやろう」とし、「象徴的にまず地域団体のある昌原、釜山、統営・巨済でやろう」と述べた。イさん自身のデモ参加については、「健康が許す範囲内で、直接参加または映像で参加する」と語った。

 またイさんは「平和の少女像を建てる運動は、少女像を東京の真ん中に建てるまで続けなければならない」とし、「みなさん、平和の少女像を守ってほしい」とも語った。被害者の呼称を日本軍「慰安婦」被害者に統一すべきとも指摘した。

 常に強調してきた慰安婦被害についての歴史教育についても、具体的なやり方を提案した。イさんは「若い世代の教育と韓日の青年世代の交流のための方法として、地域ごとの慰安婦歴史教育館の活性化、建設、連携、交流を行うべき」と語った。具体的な方法としてイさんは、「現在のナヌムの家という名称を『京畿道広州(クァンジュ)日本軍慰安婦歴史館』に変え、歴史館に教育館を設置しよう」と提案した。最近、後援金横領問題などを「ナヌムの家」の活動家たちが内部告発している中、イさんが内部告発者の立場を支援するものだ。

 これに対して正義連は「女性人権運動家のイ・ヨンスさんがしてくださった話を深く熟考し、日本軍性奴隷制問題の解決に向けて活動している地域の団体と議論、連帯して、いっそう活動に邁進していく」と述べた。以下は、正義連が公開したイさんの発言の一部。

 「みなさん、慰安婦被害者のイ・ヨンスです。デモをやめようというのではなく、やり方を変えようと思います。ご存知のように私はデモの時は必ず参加しなければならないのですが、歳をとっているので大変です。みなさんが応援し、助けてくださったおかげで、元気に過ごしています。やり方を変える方法については、ともに力を合わせてください。もう一つ申し上げます。平和の少女像は、私や、スノク、オクソンなど、ハルモニの役割をするものです。平和の少女像を守ってくださるみなさん、本当にありがとうございます。平和の少女像をもっとあちこちに建てなければなりません。たくさん建てて、最後には日本の真ん中に建てて、行き交う人みなが謝れるように手をお貸しください…。みなさん、平和の少女像を必ず守ってください」

オ・ヨンソ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/952203.html韓国語原文入力:2020-07-03 19:02
訳D.K

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