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[ルポ]イ・ヨンスさんの2回目の記者会見後、初の水曜集会「岩のように守り抜こう」

登録:2020-05-28 06:18 修正:2020-05-28 08:08
国内外の市民・活動家たち、正義連帯支持・連帯発言相次ぐ 
イ・ナヨン理事長「イ・ヨンスさんに申し訳ない… 
30年間の闘争の成果受け継ぐと共に、問題解決が遅れた根本的な原因を探す」
正義記憶連帯が今月27日昼12時、ソウル鍾路区旧駐韓日本大使館前で「第1141回日本軍性奴隷問題解決に向けた定期水曜集会」を開いている=カン・ジェグ記者//ハンギョレ新聞社

 「30年間続いた水曜デモ、岩のように守りぬきましょう」

 27日正午、ソウル鍾路区(チョンノグ)の旧駐韓日本大使館前の「平和の少女像」のそばで、人々の声が響いた。日本軍「慰安婦」被害者として人権運動の先頭に立ってきたイ・ヨンスさん(92)が二日前の25日に記者会見を開いて正義記憶連帯(正義連)と同団体の理事長だったユン・ミヒャン共に民主党比例代表当選者を批判し、検察が二回にわたって強制捜査に入ったが、この日の「第1441回日本軍性奴隷問題解決に向けた定期水曜集会」(水曜集会)はこれまで通り行われた。現場に集まった約100人の市民は「水曜集会30年の歴史を最後まで繋いでいこう」、「水曜集会は平和の象徴です」と書かれたプラカードを持って、正義連に支持を送った。

 マイクを取ったイ・ナヨン正義連理事長は「胸が痛む。心から(イさんに)申し訳ない」として、イさんの記者会見に対する立場を明らかにした。イ理事長は「この30年間の闘争の成果を受け継ぐと共に、被害者の苦しみが解消されず、問題解決が遅れた根本的な原因を自ら振り返り、再点検せよという意味として受け止める。正義連はこの運動を始めたまさにその時点に立ち返り、再出発するという気持ちで、今日の水曜集会に立った」と述べた。

 イ理事長は「正義連に対する速断は控えてほしい」と訴える一方、一部でイ・ヨンスさんを攻撃する動きについても自制を求めた。イ理事長は「人権活動家のイ・ヨンスさんに対する非難と攻撃を止めてほしい。これこそ運動の意味と価値を根本的に損ねる行為だ」と述べた。 正義連を擁護する人たちが、イさんを攻撃したり、フェイクニュースを広めていることを批判したのだ。イ理事長は「この凄惨なことで傷ついた方々、絶望の時間のあいだにも共にしてくださる多くの方々にこの場を借りてもう一度お詫びすると共に、深くお礼申し上げる」というあいさつで発言を締めくくった。

 同日の集会では、国内外の市民団体の活動家たちから送られた連帯のメッセージも公開された。インドネシアやアイルランド、ドイツなどの在外活動家たちは「日本は公式に謝罪し、法的賠償せよ」、「岩のように守りぬこう水曜集会」などと書かれたプラカードを持って撮った写真を正義連側に送ってきた。日本で慰安婦被害者運動をしている日本軍「慰安婦」問題解決全国行動の梁澄子(ヤン・チンジャ)代表は、ビデオメッセージで「正義連は日本の若い学生たちにも慰安婦の被害問題を広めてきた。今回の事態が日本でも報道され、非常に残念だ」と述べた。「25年間、水曜集会と連帯してきた」という韓国カトリック女子修道会長上連合会のサルス修道女は「今の状況が公式の手続きに則って処理され、水曜集会が全世界のための人権平和運動に生まれ変わることを切に願っている」と述べた。

 一方、水曜集会の現場周辺では、母親部隊など保守団体も対抗集会を開いた。彼らは「会計が不透明な公益団体は解散せよ」「少女像を撤去せよ」と書かれたプラカードを持って正義連を批判した。

カン・ジェグ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/946683.html韓国語原文入力:2020-05-27 17:42
訳H.J

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