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距離を保ちマスクを着用、コロナ感染リスク80%下げる

登録:2020-06-09 02:14 修正:2020-06-09 08:48
医学雑誌『ランセット』掲載の研究論文 
チョン・ウンギョン本部長「マスク着用効果を確認」
中央防疫対策本部のチョン・ウンギョン本部長が8日、「コロナ定例ブリーフィング」を行うためマスクを外すところ。チョン本部長はこの日、「距離を保つこととマスク着用がコロナ感染リスクを80%以上下げる」という研究結果を紹介した//ハンギョレ新聞社

 1メートル以上の「距離を取ること」とマスクの着用が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染リスクを80%以上下げるという研究結果が出た。中央防疫対策本部のチョン・ウンギョン本部長は8日の定例ブリーフィングで、こうした内容を含む学術論文を紹介しつつ、「距離を保つこと」と「マスク着用」を重ねて強調した。

 医学雑誌『ランセット(LANCET)』に5日に公開された「COVID-19予防のための物理的距離、マスク、目の保護機具」と題する研究論文によると、病院や地域社会からの物理的距離を1メートル保った場合、COVID-19感染のリスクは82%減少した。他の人との間隔を1メートル伸ばすごとに、感染からの保護効果は2倍以上高まった。SARS、MERS、COVID-19などに関する44の文献をメタ分析した結果だ。

 また、病院でマスクを着用すれば、COVID-19感染のリスクが85%減ることが分かった。病院で使用するN95マスクの感染リスクの減少幅は他のマスクより大きかった。幾重にもなっているマスクほど感染予防効果が高かった。

 チョン・ウンギョン本部長は「生活防疫守則で提示した2メートルの距離維持、マスク着用だけでもCOVID-19予防に効果的だという根拠が確認された。密閉された環境でマスクをつけずに、1時間以上にわたり唾液の飛沫が飛んでいる環境にさらされれば、COVID-19に感染する確率は50%以上」と述べた。換気ができない密閉された環境は避け、必ずマスクをしなければならないということだ。

ファン・イェラン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/948458.html韓国語原文入力:2020-06-08 18:42
訳D.K

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