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京畿道「クーパン職員が他センターで勤務した場合、物流センター全体に集合禁止検討」

登録:2020-06-03 09:53 修正:2020-06-03 11:31
クーパンに公文書送り「明日まで運営計画意見を」 
「富川センター職員が他センターで“交流勤務”との通報が相次ぎ」
新型コロナウイルスの集団感染が発生した京畿道富川市のクーパン物流センター=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 京畿道が、富川(プチョン)のクーパン(オンライン・ショッピングモールのひとつ)物流センターの職員が他の物流センターで交流勤務した事実が確認された場合、クーパンの道内16カ所の物流センター全部に対して施設内集合禁止行政命令を下すことにした。富川のクーパン物流センターから新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が大量に出た後のさらなる拡散を防ぐための措置だ。ここで働いた幹線配送の運転手14人は、この10日間所在が把握できていない。

 京畿道は2日、株式会社クーパンに「富川クーパン物流センター関連の感染拡散の懸念事項に関する意見照会」という公文書を送り、このように通知したと発表した。

 京畿道は「最近、多数のCOVID-19感染者が出たため集合禁止行政命令の対象地となった富川クーパン生鮮物流センターで勤務していた日雇い、貨物車の幹線運転手などがクーパンの他の物流センターに送られて勤務しており、地域感染の拡大が懸念されるという通報が相次いでいる」と、その背景を明らかにした。

 京畿道はこれにより「当内容が事実と判明した場合、クーパンの京畿道内の物流センター16カ所に対して全面的な施設内集合禁止行政命令を下すことを検討している」とし、「これに対する今後の運営計画などクーパン側の意見を3日までに返信してほしいとクーパン側に通知した」と明らかにした。

 京畿道が道内のクーパン物流センター16カ所全体に対して集合禁止行政命令の検討に乗り出したのは、COVID-19感染者が大量に発生したのに、日雇い労働者に対する保護や積極的な防疫協力がきちんと行われていないという通報が続いたためだ。これを受け、イ・ジェミョン京畿道知事が乗り出し、さらなる感染拡大の可能性を早めに食い止める対策をまとめるべきだという意志を強調した影響と見られる。

 実際、先月31日に開かれた「COVID-19中央災害安全対策本部映像会議」で、パク・ナムチュン仁川(インチョン)市長は「富川物流センターで感染者が出た後、会社側が『クーパン物流センターの従業員に注文顧客たちが注文した物量を梱包したり分類することができないから、他の地域の物流センターに行って勤務しろ』と促すショートメッセージを送ったという内容の市民からの通報が寄せられた」とし、「クーパンの従業員のうち他の場所に移動して勤務しているかを“クロスチェック”する必要がある」と政府に建議した。

 京畿道の関係者は「さらなる感染の拡散と労働者の保護が重要なだけに、クーパン側の意見を聞いて事実かどうかを検討し、追加集合禁止行政命令の施行について決める」と述べた。

 一方、同日0時基準でクーパンに端を発する感染者は計116人で、このうち京畿道54人、仁川43人、ソウル19人だ。また、クーパンの従業員など5008人のうち4572人に対して検査を終えた状態だ。しかし、富川物流センターの幹線運転手640人のうち14人は依然として住所不明の「未確認」状態だ。

 クーパンには物流センターの他に、消費者に直接品物を配送する前に品物を集めておく、いわゆる拠点倉庫であるキャンプが全国に168カ所ある。幹線運転手はクーパン物流センターから拠点倉庫のキャンプへ品物を運ぶ要員だ。

ホン・ヨンドク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
hani.co.kr/arti/area/capital/947607.html韓国語原文入力:2020-06-03 02:43
訳C.M

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