京畿道富川市(プチョンシ)のクーパン冷凍物流倉庫の労働者たちが使っていた作業用帽子と靴からも新型コロナウイルスが検出された。専門家らは、同物流倉庫での感染拡大は短期間で起きたものではないと推定した。
クォン・ジュヌク中央防疫対策本部副本部長は28日の定例ブリーフィングで「(物流倉庫の)感染経路は生活防疫規則の死角地帯であると判断している」とし、「作業場の帽子と靴など『環境検体』からも新型コロナウイルスが検出された」と述べた。環境検体とは人びとが使う物などを指す言葉だが、防疫当局は感染病の疫学調査を行う時、環境検体も一緒に検査を行う。人間同士の直接的な感染拡大だけでなく、唾液などを通じて患者から出たウイルスが生活空間にある物に付着し、これを触った人に広がる場合もあるからだ。
環境検体からウイルスが確認されたことを受け、高麗大学安山病院のチェ・ウォンソク教授(感染内科)は「認知されていない状態で新型コロナウィルスがかなりの期間広がって行った可能性がある。その環境が広範囲にウイルスに汚染されていたということだ」と説明した。さらに「新型コロナウイルスは温度や、湿度、表面の条件によって数時間から数日程度生存するが、こうした環境を媒介に感染症が広がる恐れがある」と付け加えた。