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今日からマスクをつけなければバス・タクシー・鉄道に乗れない=韓国

登録:2020-05-26 09:30 修正:2020-05-26 13:13
[中対本、交通防疫強化案を発表] 
“マスク義務化”、全国に拡大 
乗車拒否の過料など、一時免除 
明日から航空便の利用時も“必須”
ソウル市が地下鉄の混雑が「混雑段階」に入った場合、マスクを着用していない乗客の搭乗を制限することにした13日午前、ソウル九老区の新道林駅で市民がマスクをつけて列車に乗るために移動している=キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

 今月26日から、韓国ではマスクをつけていない人はバスやタクシー、地下鉄に乗れなくなる。27日からは飛行機に乗る時も国内線と国際線いずれもマスクをつけなければならない。

 中央災害安全対策本部(中対本)は25日午前の定例ブリーフィングで、このような内容を盛り込んだ「交通分野防疫強化策」を発表した。これによって、26日からバスとタクシーに乗客が乗っている場合、運転手(運輸従事者)は必ずマスクをつけなければならず、マスクをつけていない乗客の乗車は拒否できるようになる。マスクを着用していない乗客の乗車拒否は、他の場合とは異なり、事業停止や過料などの処分が伴わない。中対本は「現行法令上、マスクを着用していない乗客を直接制裁できる規定がなく、運輸従事者が未着用乗客の乗車を制限するようにするもの」と説明した。

 このような措置は、現在ソウルや仁川(インチョン)、大邱(テグ)などで行政命令を下して公共交通機関を利用する際にはマスクの着用を義務づけているが、これを国土交通部の行政指導を通じて全国に拡大するもの。中央事故収拾本部のユン・テホ防疫総括班長は「最近暑くなり、一部のバスやタクシーの乗客、運転手の中でマスク着用を疎かにする事例が発生しているが、現行法令上これを強制することが困難だった」と述べた。前日基準で、運輸従事者が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した事例は、バスが9件、タクシーが12件だった。

 鉄道と都市鉄道も26日からマスクをつけていない乗客は乗車が制限される。中対本は「鉄道・都市鉄道の駅舎ごとに乗務社員や現場管理職員らが持続的にマスク着用を案内し、誘導する計画」だと明らかにした。

 27日からは全ての航空会社の国際線と国内線の飛行機の中でも必ずマスクを着用しなければならない。これと関連し、中央防疫対策本部(防対本)のチョン・ウンギョン本部長は「まだ国内で機内感染事例は出ていない。飛行機は他の公共交通機関より空調システムや還流システムが厳格に管理され、感染の危険性が低いと指摘される」としながらも「可能性は低いが、飛沫(唾液)が飛ぶのを遮断し、これを通じて本人が感染することを防ぐため着用する必要性はある」と述べた。

クォン・ジダム、イ・ユジン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/946379.html韓国語原文入力:2020-05-25 21:00
訳C.M

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