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全国で127人が登校後に診療所へ…仁川の高3、今日オンラインで模擬テスト

登録:2020-05-21 10:46 修正:2020-05-21 19:24
仁川高校、今週は遠隔授業に 
模擬テストの成績、全国比較は不可能 
 
学校外の感染のため安城は登校中止 
他の地域では「距離を置く」措置で授業 
 
教室足りず、廊下で授業を受け 
クラスを半分に分けてオンライン授業も
高校3年生の登校授業が始まった20日朝、ソウル鍾路区の景福高校で、生徒と教師らが嬉しそうに挨拶している=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 20日、高校3年生から始まった登校授業開始の初日から、仁川(インチョン)と京畿道地域では学校を閉鎖する事例が相次いだ。学校内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疑いのある患者や感染者が発生しなくても、市中感染の拡大状況によって直ちに複数の学校の登校の中止が決定されうることが確認されたということだ。ただし、登校中止措置は学校長が任意でも判断できるため、これをめぐる教育現場の混乱は避けられない見通しだ。

 教育部はこの日午後、ブリーフィングを行い「登校中止措置は疫学調査の結果などの状況によって、地域ごと、学校ごと、またはクラスごとに(範囲が)異なる可能性がある。疾病管理本部との協議に基づいて教育当局が決定している」と説明した。当初、仁川市教育庁はCOVID-19に感染した生徒らの学校1校と近隣の学校2校だけ登校授業をもう1日延期しようとしたが、感染者が訪問した場所と接触した人がかなり多く、動線が十分に把握されていないという懸念が出た。このため、感染者の動線が含まれた5区の学校全66校を急きょ登校中止にするということに措置が拡大された。

 これらの学校は今週まで遠隔授業を行い、感染者が通っていた大衆利用施設を使用した生徒と接触者に対する検査結果を総合し、22日に登校授業を再開するかどうかを判断することにした。21日に予定される高校3年の全国連合学力評価もオンラインで実施しなければならない。全国単位の成績集計が不可能になり、登校中止による不利益について論議が起こりうる。

 京畿道安城市(アンソンシ)では、学校構成員の中で疑いのある患者や感染患者が発生していないのに地域単位で学校を閉鎖する事例が出た。前日、安城市で梨泰院のクラブに関連する感染者と接触した成人の感染者が発生し、安城教育支援庁と安城地域の高校計9校は同日、登校中止の決定を下した。「感染者の動線が出ておらず、生徒たちに感染する恐れがある」という理由だ。安城の場合は、高校3年生たちは21日に全国連合学力評価のために登校する。感染者と同じマンションに居住する生徒たちだけが別スペースで試験を受ける方針だ。

 他の学校では、厳しい防疫規則を守るため緊張感の中で登校授業の初日を送った。生徒たちはマスクをつけたまま一日中授業を受け、決められた動線に従い、随時発熱の確認をしなければならなかった。教室内の机をテストを受ける時の形に配置し、時差をおいて給食時間を設定するなど、それぞれ「距離を置く」方策が実施された。教室の空間が足りず、生徒の一部が廊下で授業を受けたり、クラスを分けて半分はオンライン授業を受けるなど、様々な方法が動員された。感染予防のために登校授業に参加しない生徒もいる。大邱(テグ)・慶尚北道地域で登校前の自己診断で感染の疑いがあるとして登校しなかった生徒は199人にのぼる。

 登校後、生徒が発熱・呼吸器症状などCOVID-19の疑いがあれば、選別診療所にすぐに移動するのが原則だ。学校から選別診療所への移動は119救急隊が行うが、消防庁はこの日、登校してCOVID-19の疑われる症状などを見せ選別診療所に運ばれた生徒は全国で127人だったと明らかにした。このうちCOVID-19検査のために検体採取をしたのは107人。市・道別に見ると、京畿道21人、光州(クァンジュ)20人、慶尚北道12人、全羅南道10人、仁川7人、慶尚南道・全羅北道各6人、ソウル4人の順だった。症状が重い4人は病院へ、軽い7~8人は自宅へ移されたことが分かった。

チェ・ウォンヒョン、イ・ジョンハ、ホン・ヨンドク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/945825.html韓国語原文入力:2020-05-21 02:13
訳C.M

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