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政府、「新型コロナ深刻」14カ国の韓国人養子にマスク支援

登録:2020-05-25 06:42 修正:2020-05-25 08:39
約16万7000人の国外の韓国人養子に 
保健用マスク37万枚を支援することに
米国ニューヨークのブルックリン病院で関係者がCOVID-19検査所で作業している=ニューヨーク/AP・聯合ニュース

 外交部が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大で被害が深刻な米国やフランスなど14カ国に住んでいる韓国人養子のために、保健用マスク37万枚を支援することにした。

 外交部は24日、報道資料を出して「国外の韓国人養子は合計16万7000人ほどで、約11万人が米国の各地域に居住しており、その他は欧州地域やオーストラリアなどに住んでいる」としてこのように明らかにした。同日外交部が言及した「14カ国」とは、米国、フランス、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、オランダ、ベルギー、オーストラリア、カナダ、ドイツ、スイス、ルクセンブルク、イタリア、英国だ。

 外交部は「現在、国外へのマスク搬出が原則的に禁止されている状況で、国内に家族がいる場合は例外的に一定数量のマスクを国外地域に配送できるが、国外の養子はそのような方法でマスクを得るのは難しいという点を考慮した」と支援の背景を説明した。

 外交部は4月末、各国在外公館を通じて現地の養子団体を対象とするマスク需要調査を実施した。その結果を基にマスクの支援規模を37万枚と決めた。政府は、特に韓国人養子のうち70%程度が1970~80年代に養子縁組された概して子供を持つ30~40代という点を考慮し、彼らの子供のためのマスクも最終物量に含ませた。

 政府はマスク37万枚のうち60%以上となる約21万枚を、養子の人数が最も多い米国地域の人に支援し、約16万枚は養子の人数などを考慮して13カ国に配る予定だ。

 マスクの配送は25日から始まる。14カ国26公館に到着したマスクは、各公館の管轄地域の養子団体約40カ所に渡される。養子団体が所属の養子に個別にマスクを配布する。

 外交部は「国内のマスク需給の条件の上で受け入れ可能な範囲内でこのような支援が行えるよう、産業通商資源部、食品医薬品安全庁、調達庁など関係機関と緊密な協議進行を行う」として「COVID-19により各国の航空機の運営が円滑でない状況だが、マスクが韓国人養子に可能な限り速やかに渡せるよう最善の努力を尽くす計画」だと明らかにした。

ノ・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/946237.html韓国語原文入力:2020-05-24 15:04
訳M.S

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