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[ニュース分析]防疫の成功に「国家効能感」確認…事実上、文大統領の勝利

登録:2020-04-17 00:59 修正:2020-04-17 08:35
民主党圧勝「3つの要因」 

(1)コロナ防疫で固い支持 
「国って重要な役割をするんだな」という認識 
「危機自体が与党に有利」という分析も 

(2)統合党の暴言リレー 
無能政権の審判フレームは通じず 
チャ・ミョンジンらが示したヘイトは「逆風」 

(3)世代ごとの結集現象 
「首都圏は60代以上が20%台に止まり 
40~50代は団結して与党支持」との解釈
ソウル鍾路で当選した共に民主党のイ・ナギョン共同常任選挙対策委員長が16日、鍾路区のスンイン市場一帯で当選のあいさつをしている=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 4・15総選挙で共に民主党が誰の予想をも上回る記録的圧勝を収めた要因として、専門家は「コロナ防疫の成功」を第一に挙げた。未来統合党の候補らの相次ぐ暴言騒ぎや、選挙終盤で明らかになった世代ごとの結集現象も原因と見られる。

■文在寅大統領が率いた選挙

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の高い人気は民主党勝利に最も貢献した。文大統領の支持率は、総選挙直前の調査(4月7、8日の韓国ギャラップ調査)で57%に跳ね上がった。それに伴い共に民主党の支持率も約2カ月ぶりに10ポイント回復し、44%を記録した。総選挙はこのような環境の中で行われた。嶺南大学のチョン・ビョンギ教授は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)事態への対応が良かったことなどを含め、文大統領の人気が高く、大統領の後光効果を民主党はたっぷりと受けた」と述べた。

 コロナ禍という国の危機そのものが与党に有利に働いたという分析もある。延世大学のパク・ミョンリム教授は「有権者たちが『COVID-19という未曾有の危機を前にして文在寅政権が失敗したら、大韓民国という共同体全体が揺らぎかねない』と考え、肩入れしたもの」と話す。ソウル大学のパク・ウォンホ教授も「9・11後にブッシュ米大統領の支持率が上がったのと同じ愛国結集効果。以前は『政治に何の意味があるのか』と考えていたとすれば、コロナ禍以降は『国って重要な役割をするんだな』と国家効能感が高まったことも影響しているだろう」と述べる。

 COVID-19が民主党に有利な環境を作ったとすれば、決定的な勝機は未来統合党が提供したという評価もある。民主党関係者は「COVID-19防疫の成功について国際社会の好評価が相次ぎ、保守メディアと統合党が仕組んだ『無能政権審判』フレームが無力化した。しかしより決定的だったのは、統合党が選挙運動期間を通して示した行動が有権者に嫌悪感を抱かせたこと」と指摘した。

■世代で分かれた票

 民主党は選挙区163議席中103議席を首都圏(121議席)で得た。過去の選挙では前例のない圧勝だ。地方でも善戦したものの、首都圏とは比べ物にならない。こうした現象を受け、非首都圏の選挙区選出の民主党議員は「老壮年層の有権者の割合が高い地方と違い、首都圏は60代以上が多くても20%台にとどまる。こうした中で40~50代前半が一丸となって民主党を支持したため、統合党としては形勢を覆すのが難しかっただろう」と診断した。そして「重要なことは、40代から50代前半は数が多く、人口に占める割合もますます高まるということ。統合党は彼らが受け入れ難い非合理的な言行に明け暮れて審判を受けたもの」と評した。

 民主党が民意を得たのは確かだが、180議席を獲得するほど圧勝したのは小選挙区制の助けも大きかった。チョン・ビョンギ教授は「小選挙区制のため、40%を下回る政党得票率でも議席の60%を占めることができた。逆に言えば、相手が40%を獲っても正反対の結果が出る可能性があるということ」と述べた。

キム・ウォンチョル、ソ・ヨンジ、ファン・グンビ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/937425.html韓国語原文入力:2020-04-16 19:31
訳D.K

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