「セウォル号妄言」で連日物議をかもした未来統合党のチャ・ミョンジン候補(京畿道富川(プチョン)丙)がついに党から除名された。
未来統合党は13日、ファン・ギョアン代表の主宰で国会で緊急最高委員会議を開き、チャ候補を満場一致で除名処分した。この日の会議にはファン代表とイ・ジュンソク、シン・ボラ最高委員が出席し、他の最高委員らはテレビ電話などで同意の意思を表明した。チャ候補は「党籍離脱」の措置により、即時候補資格が剥奪された。
この日の除名処分は、チャ候補の暴言騒ぎが選挙終盤で中道層の票を離反させるという判断によるものだ。統合党のパク・ヒョンジュン共同選挙対策委員長はこの日午前、記者会見で「独自の状況分析で30~40代の中道層が崩れる現象がはっきり表れた。最も深刻な原因はチャ・ミョンジン候補の(暴言)問題だった」と述べた。さらに「自分の不適切な発言とその後の行動にどう責任を取るのか」と、党倫理委員会の懲戒後にも暴言行為を続けたチャ候補を強い口調で批判した。
チャ候補は8日に録画放送されたOBSの討論会で、セウォル号の遺族がセウォル号座り込みテントで乱れた性関係を持ったと発言し、党倫理委から「離党勧告」措置を受けた。しかし、チャ候補は除名懲戒を免れると、その後も「今すぐセウォル号テントの真実を解明せよ」として遊説に出るなど、論争を続けた。また11日には、自分の選挙横断幕の上下にライバルである共に民主党のキム・サンヒ候補の横断幕がかかっていることをめぐり、セクハラ発言を自分のフェイスブックに書き込みもした。ファン代表は最高委を終えた後、「国民の心を傷つける政治はなくならなければならない」とし、「自制する機会を与えた。それでも再びそのような発言をした部分に関して最高委が深刻に、重要だと判断した」と明らかにした。
一方、チャ候補を除名したところ統合党の掲示板には指導部を非難して除名に反対するコメントが殺到した。