韓国の第21代国会議員選挙の期日前投票が10日から11日までの2日間行われる。午前6時から午後6時まで、住所地と関係なく全国に設置された投票所3508カ所どこでも投票できる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染・拡散を防ぐため、自宅隔離中の有権者は期日前投票が事実上できなくなった。自宅隔離者の移動経路の確保と事後管理が難しいという判断からだ。しかし、政府は選挙期日(投票日)の15日には、自宅隔離者の参政権行使のため、自宅隔離が一時的に解除される。中央選挙管理委員会は7万人に達するものと推定される自宅隔離者のために、投票場に別途の空間を設け、「待機投票権」を配った後、一般有権者の投票が終わる午後6時以降に投票できるようにする方針だ。
COVID-19のため、有権者が人の集まる選挙当日を避けて期日前投票を選ぶ可能性が高いだけに、与野党は9日、支持層に投票への参加を促すキャンペーンに力を入れた。イ・ヘチャン民主党代表は同日、党員らに送ったメッセージで「残りの期間、最善を尽くせば(選挙区で)130議席以上を獲得できると見ている。特に明日と明後日の期日前投票が非常に重要だ」として、投票への参加を呼び掛けた。イ代表は10日、党選挙対策委員会会議が開かれる大田(テジョン)で期日前投票を行う予定だ。未来統合党も期日前投票への参加を促した。統合党は期日前投票の広報物を発送し、カードニュースも送信するなど、党員と支持層を対象に積極的に期日前投票を広報している。中央選挙管理委員会は「マスクを着用し、投票所内での対話を控えると共に、1メートル以上距離を置いてほしい」と呼び掛けた。