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解熱剤服用しての入国や待機措置違反に「今後は懲役1年または罰金1千万ウォン」

登録:2020-04-06 05:59 修正:2020-04-06 08:12
防疫当局「法令に則り、一罰百戒」 
感染者81人増…半数が海外からの入国者
新型コロナウイルス感染症が世界に広がっている中、今月3日午後、仁川国際空港1ターミナルで防護服を着た中国青島発の乗客が入国している/聯合ニュース

 解熱剤を飲んで入国し、空港検疫を通過した後、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への感染が確認された米国留学生の事例に対し、韓国防疫当局は5日、厳しい処罰を受けるようにする方針だと発表した。また防疫当局は、海外からの流入による感染が相次いでいることから、各地方自治体とともに3重に自宅隔離者に対する管理を強化し、一部で実施してきた抜き打ち点検も全国に拡大することにした。

 中央防疫対策本部(防対本)は同日0時基準で、COVID-19の新規感染者が前日より81人増え、累積患者数は1万237人に達すると発表した。新規感染者のうち、海外からの入国関連の感染者が40人で、約50%を占める。24人は空港検疫の段階で、残りの16人は入国後、地域社会での感染が確認された。

 先月25日に入国した10代の米国留学生が解熱剤を多量に服用し、発熱の事実を隠して空港の検疫台を通過したことが明らかになり、物議を醸している。同留学生は、釜山の自宅に帰った翌日、選別診療所で感染が確認されており、同じ飛行機に乗った乗客が接触者として分類された。

 これに対し、クォン・ジュヌク防対本部本部長は「解熱剤を服用して検疫を通過するというのは(感染拡大の危険があるという点で他人に)健康上莫大な被害をもたらす違法であり、非常に間違った行動」だとしたうえで、「法令に則って一罰百戒」し、類似事例の再発を防ぐと強調した。検疫調査の過程で虚偽の書類を提出した場合、1年以下の懲役または1千万ウォン(約88万円)以下の罰金刑に処され得る。

 今後、中央災難安全対策本部と市・道、市・郡・区はそれぞれ自宅隔離者管理専門組織を設け、3重監視システムを運営する。京畿道軍浦市(グンポシ)の50代夫婦と全羅北道群山市(クンサンシ)の外国人留学生3人が、自宅隔離アプリがインストールされた携帯電話を隔離場所に放置して出かけるなど、離脱事例が相次いで発生したためだ。4日基準の自宅隔離者数は3万7248人だが、このうち無断で離脱したのは137人で、現在59件(63人)が捜査中だ。防疫当局は、自宅隔離者の離脱有無を24時間確認し、抜き打ち点検を週2回ずつ行う。改正された感染病予防法により、同日から自宅隔離に違反すると1年以下の懲役または1千万ウォン以下の罰金刑に処される。

ノ・ジウォン、パク・ダヘ(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/935742.html韓国語原文入力:2020-04-06 02:40
訳H.J

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