故チョ・ビオ神父に対する名誉毀損の疑いで昨年5月に裁判が開始された後、健康上の理由で一時裁判を欠席していた全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が、ゴルフをする姿が公開された。全氏については、昨年12月にもゴルフ場で目撃したという証言が出ている。
正義党のイム・ハンソル副代表は7日、全氏が江原道洪川(ホンチョン)のAゴルフ場でゴルフをしている場面を撮った映像を公開した。全氏が毎月第1木曜日に定期的にこのゴルフ場に通っているという証言は複数回出ている。
故チョ・ビオ神父の「5・18ヘリコプター射撃」証言を批判して名誉毀損の疑いで起訴された全氏については、昨年8月27日の初公判の期日を前に、妻のイ・スンジャ氏が夫がアルツハイマーにかかったと主張して欠席の意思を明らかにした。今年1月7日の裁判でもインフルエンザを理由に出席していない。しかし、この時期にゴルフをしていた事実が昨年1月にハンギョレに報道された。全氏は今年3月11日、被告人として裁判を受けるため、32年ぶりに光州(クァンジュ)を訪れ、光州地方裁判所に出廷している。
イム副代表が公開した映像を見ると、全氏は元気な様子でゴルフクラブを振り回し、コミュニケーションにも不自由していない様子。全氏は5・18光州民主化運動強制鎮圧の責任について質問するイム副代表に「光州と私に何の関係があるのか?」、「私は発砲命令を下す位置にいなかった。軍で命令権もない人間が命令するか?」と聞き返した。1000億を超える未納追徴金と税の滞納金についての質問にも、イム副代表に「君がちょっと出してくれ」と、出す意思がないという趣旨で答えた。
イム副代表はハンギョレに対し「この日午前9時23分ごろ、全氏は警護車両とともに延喜洞(ヨンヒドン)の自宅を出発した。ゴルフ場に到着した全氏は午前11時45分ごろにイ・スンジャ女史、ゴルフ場の会長と推定される人物、随行員などと共ににゴルフを始めた」と伝えてきた。