北朝鮮で、パク・ジョンチョン朝鮮人民軍砲兵局長が人民軍序列第2位の総参謀長に抜擢された。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が6日に召集・指導した朝鮮労働党中央軍事委緊急拡大会議で、「パク・ジョンチョン陸軍大将を朝鮮人民軍総参謀長に新たに任命した」と、「労働新聞」が7日付で報道した。人民軍総参謀長は韓国軍の合同参謀議長にあたる。
人民軍の作戦を総括する総参謀長に、正統砲兵出身であり現職砲兵局長を任命したのは破格の措置だ。総参謀長は最前方5軍団長や総参謀部作戦局長を務めた前任のリ・ヨンギルを含め、ほとんどが正統野戦軍出身が務めてきた。今年4~8月、集中的に発射された新型短距離弾道ミサイルや放射砲の開発を主導したことによる抜擢と見られている。パク・ジョンチョン総参謀長は、金正恩委員長の執権初年の2012年に中将となり、2015年に降格されたこともあったものの、2016年に砲兵局長へ、今年4月には大将へ進級した。