韓国に対する日本政府のホワイト国(輸出管理優遇措置対象国、8月2日より「グループA」に名称変更)除外処置に対抗して、全国各地でボイコットジャパン運動が繰り広げられる中、堤川(チェチョン)国際音楽映画祭が日本の映画を予定通りに上映することにした。「平和の少女像」展示を一方的に中止して批判を受けている日本の措置とは違う対応であり、注目を集める。
堤川国際音楽映画祭側は、純粋な民間文化交流と見てほしいとし、日本の映画を予定通りに上映することにしたと5日明らかにした。8日から13日まで忠清北道堤川一帯で開かれる今回の映画祭では、127本の音楽映画が上映される予定だが、このうち日本関連映画が7本含まれているという事実が伝わり、議論が起きた。
堤川市議会は4日、声明を出し、日本の映画上映の取り消しを求めた。市議会は「堤川国際音楽映画祭は民間文化交流の役割を果たしているが、悪化した韓日関係を考慮し、日本の映画を上映すべきではない。日本が過去の歴史に対する反省と謝罪なく経済報復で韓国の経済を揺さぶっている行為を許すことはできない」と主張した。
しかし、映画祭側はそれを受け入れないことにした。さらに、今回の映画祭で上映される佐々部清監督の映画『この道』は、安倍政権が歩んでいる軍国主義を批判する内容が込められているなど、日本人監督という理由だけで上映禁止の措置をとるのは問題があるという批判も提起されている。
特に、日本映画の上映を中止すれば、日本の「平和の少女像」展示の中止措置と変わりがないという声も出ている。これに先立ち、日本の愛知県名古屋市の愛知県美術館で「平和の少女像」が展示から三日経った8月3日に中止された。
堤川市の関係者は「日本の少女像展示の撤去を批判しながら、我々は日本の映画という理由で上映中止の措置をすることはつじつまが合わない。判断は観客に委ねなければならない」と話した。