外国人観光客が多く訪れるソウル市中区(チュング)の明洞(ミョンドン)・清渓川(チョンゲチョン)一帯に、日本製品不買と日本旅行拒否の意思を込めた“NoJapan”の旗が設置される。日本人観光客が最も多く訪れる地域なので、韓国が好きで訪ねてきた日本人に対する礼儀に欠けるという指摘が出ている。
中区庁は5日、15日の光復節に「ノー/ボイコット ジャパン/行きません/買いません」という字句が入った旗を太極旗とともに明洞・清渓川の道路沿いにかけると明らかにした。これらの地域は、日本人観光客が主に訪れる観光地だ。横60センチ、縦180センチの旗には、日本製品不買運動に使われた「ボイコット ジャパン」のイメージが使われる。退渓路(トェゲロ)、乙支路(ウルチロ)、太平路(テピョンノ)、東湖路(トンホロ)、清渓川路(チョンゲチョンロ)など22の道路には、太極旗と日本ボイコットの旗1100本が設置され、このうち722本は6日からかけられる。旗の撤去時点はまだ決定されていない。
今回の運動の趣旨について、ソ・ヤンホ中区庁長は「中区はソウルの中心であり、多くの外国人観光客が行きかう地域」だとし、「世界に日本の不当さと私たちの強い意志を示す」と明らかにした。
しかし、ソウル中区のこのような措置は、今回の韓日経済戦争と関係がなく韓国が好きで訪ねてきた日本人観光客には当惑することになり得る。仁荷大学のイ・ウンヒ教授(消費者学科)は、「地方政府の措置で、韓国を訪れた日本人たちが不安や不快感を感じることがあってはならない。このような時であればあるほど民間では自由に行き来しなければならない」と述べた。日本人観光客が主要顧客である明洞のある商人も「お客様にとって国家間の問題であって、人間間の問題ではないと説明したい」と話した。
中区は今回の措置を準備しながら、様々な意見を十分に取り入れていないことが分かった。中区庁の関係者は「事前に市民や商人たちの意見を聞く過程はなかった。しかし市民たちは今回の趣旨をよく理解してもらえるだろうと期待している」と話した。