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「安保理決議違反の可能性あるものの…北朝鮮、対話の枠組みを壊そうとはしていない」

登録:2019-05-10 06:12 修正:2019-05-10 15:12
文大統領、放送対談で北朝鮮の飛翔体について言及 
政府の対北朝鮮食糧支援の必要性を強調 
「膠着状態の突破口開く効果も」 
「第4回南北首脳会談、北朝鮮に催促しない 
北朝鮮なりに立場をまとめる時間も必要」 
金正恩委員長、第1回会談の徒歩橋対話で 
「核なしでも安全なら、核を持つ必要はない」
文在寅大統領が今月9日午後、大統領府の常春斎で開かれた文在寅政権2年の特別番組「大統領に聞く」で、司会者の質問に答えている=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9日、北朝鮮の「短距離ミサイルと推定される発射」について、懸念を表明しながらも、北朝鮮が対話の枠組みを壊そうとはしていないと述べた。また、北朝鮮に対する食糧支援の必要性を明らかにし、この問題を話し合うための与野党代表会合を提案した。

 文大統領は就任2周年を迎え、同日夜に大統領府の常春斎で行われたKBS(韓国放送)の特別番組「大統領に聞く」に出演し、「たとえ短距離でも、弾道ミサイルならば、国連安保理決議違反の可能性がないとは言えない」と懸念を示す一方、「北朝鮮が対話の枠組みを壊さないため努力する姿も見せている」と強調した。

 文在寅大統領はさらに、政府の対北朝鮮食糧支援の決定が「(非核化対話の)膠着状態からの脱出を後押しする効果があると思う」とし、「その点で、ドナルド・トランプ米大統領が積極的な支持を示した」と強調した。文大統領は7日、トランプ大統領との電話会談で、「トランプ大統領は、韓国が北朝鮮に対して人道支援を行うことを、絶対的に祝福することを伝えてほしいと述べた。それは非常に良いことだと思っていることを発表してほしいと述べた」と伝えた。

 文大統領は、トランプ大統領が4日に行われた北朝鮮の飛翔体の発射について「気にしない。私は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が好きだ。良い関係にある。私は金委員長と対話し、対話を通じてうまく解決できると期待している」と述べ、対話に拍車をかけるための案を協議する過程で、「自然に食糧支援問題について話し合うようになった」と明らかにした。

 韓国政府の直接食糧支援の可能性を問う質問に対し、文大統領は「韓国は、備蓄する在庫米が国内需要を越えており、保管費用だけで毎年約6千億ウォン(約560億円)ほどかかる」とし、「北朝鮮の深刻な飢餓状態を無視できず、同胞愛や人道的レベルでも、北朝鮮に食糧を支援する必要があると思う」と強調した。

北朝鮮、短距離ミサイルを推定される飛翔体2発を発射=資料:合同参謀本部//ハンギョレ新聞社

 文大統領は「(対北朝鮮食糧支援に)南北協力基金の使用が必要で、後で国会に報告もしなければならない」とし、「ファストトラック問題のため、政局が膠着状態にあるが、そのような問題は別途に解決しても、対北朝鮮食糧支援は大統領と与野党が集まって協議するのが望ましいのではないかと思う」と述べた。北朝鮮による飛翔体の発射が続く中、対北朝鮮食糧支援を行うことについて、「国民の共感と支持度が必要で、与野党間で十分な論議も必要だと思う」と付け加えた。

 朝米の非核化交渉が膠着状態に陥っていることについて、文大統領は「両国が非核化対話の最終目標については完全に一致している」としたうえで、「米国は北朝鮮の完全な非核化を望んでおり、北朝鮮は完全な体制保証を望んでいる。この点について朝米、韓国までもが合意している状況だ。しかし、これはある瞬間一気に交換できるようなものではないため、プロセスに対するロードマップが求められるが、この点において意見が一致していない」と説明した。

 南北首脳会談の推進については「第4回南北首脳会談について、我々は北朝鮮にまだ催促はしていない」と述べた。「北朝鮮なりに立場をまとめる時間が必要であり、(ロシアの)プーチン大統領との首脳会談もあって、対話するのが難しい状況だった。もう北朝鮮も対話ができる状況になったため、これから北朝鮮に持続的に会談を提案し、対話を導いていく計画」だと述べた。

 昨年、板門店(パンムンジョム)で開かれた第1回南北首脳会談当時、徒歩橋で行われた金正恩委員長との対話と関連して、「金委員長が非核化への意志をとても率直に表明した」と明らかにした。文大統領は「金委員長が当時、『核がなくても安全であれば、我々が制裁を甘受してまで苦労して核を保有する必要はない』という意志を表明した」とし、「金委員長が『米国と会談した経験がなく、参謀たちも経験があまりないが、会談をするならどうすれば良いか』と助言も求めた」と述べた。

 文大統領は「主に、金委員長が尋ねて、私が答える時間だった」とし、「二人が率直に対話を交わせる良い機会だった。同じ民族が同じ言語を使用し、通訳を介す必要がなかったのが非常に良かった」と振り返った。

パク・ミンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/893339.html韓国語原文入力:2019-05-09 22:40
訳H.J

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