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韓米日、朝鮮半島安保情勢をめぐる協力案を協議

登録:2019-05-10 06:10 修正:2019-05-10 07:22
北朝鮮が発射した短距離飛翔体を分析、共同対応策を調整 
韓日、レーダー照射と低空威嚇飛行めぐる対立以降、交流の再開も協議 
米日、駐韓米国大使館で個別対話行う
ランダル・シュライバー米国防総省インド太平洋安保次官補が今月9日、ソウル龍山区国防部庁舎で開かれた韓米日防衛実務者協議に出席するため、庁舎を訪れた//ハンギョレ新聞社

 韓国と米国、日本の高官級外交安保当局者らが9日、ソウル龍山区(ヨンサング)国防部庁舎で、第11回韓米日防衛実務者協議(DTT)を開き、最近の朝鮮半島情勢を分析すると共に、協力案を協議した。韓米日防衛実務者協議は、北朝鮮の核とミサイル問題をはじめとする安保懸案を議論するため、2008年から始まった3カ国協議体だ。

 同日の会議には、チョン・ソクファン国防部国防政策室長やランダル・シュライバー米国防総省インド太平洋安全保障次官補、石川武防衛省防衛政策次長が首席代表として出席した。米国側からはマーク・ナッパー国務次官補代理も出席した。国防部関係者は「韓米日3カ国は同日の会議で、朝鮮半島の安保情勢を分析すると共に、非核化及び恒久的平和定着に向けた協力案を協議した」と明らかにした。

 韓国は会議に先立ち、米国や日本とそれぞれ個別対話を開き、懸案について協議した。米国と日本は、駐韓米国大使館で別途会い、朝鮮半島情勢や安保懸案などについて話し合った。韓米日防衛実務者協議に出席した米国と日本が、会議場周辺ではなく大使館で個別対話を行ったのは異例という指摘もある。

今月9日の韓米日防衛実務者協議を控え、駐韓米国大使館で開かれた米日の個別対話に出席するため、日本代表団が駐韓米国大使館を訪れた//ハンギョレ新聞社

 韓米は個別対話で、北朝鮮が4日に発射した短距離飛翔体に関する情報と分析を共有し、対応策を集中的に調整したという。一部の軍事専門家は、この飛翔体が昨年2月8日、北朝鮮軍創設70周年記念軍事パレードで初めて登場した「北朝鮮版イスカンデル」ミサイルと類似していると見ているが、韓米はまだミサイルとは公式規定していない。韓米の個別対話では、9・19南北軍事合意後の状況を評価し、朝米の非核化交渉を進展させるための外交的努力を軍事的に後押しする方針も再確認したという。

 韓日は個別対話で、レーダー照射と威嚇飛行をめぐる対立で疎遠になった軍事交流および協力を復元する案についても意見を交わしたという。昨年12月21日、韓国の駆逐艦が海上自衛隊の巡視船艇に向かって火器官制レーダー(STIR)を照射したという日本政府の主張に対し、韓国国防部が日本の哨戒機の威嚇飛行を指摘したことで生まれた軋轢により、両国はまだぎくしゃくした関係を続けている。最近は「日本の哨戒機が韓国の艦艇から3海里(約5.5キロ)以内に接近すれば火器官制レーダーを照射すると、韓国国防部が日本政府に通知した」という日本メディアの報道が出て、対立が再燃するのではないかという見通しも示された。

ユ・ガンムン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/893244.html韓国語原文入力:2019-05-09 21:24
訳H.J

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