3・1独立運動100周年を迎え、南北の日本軍「慰安婦」被害者らが共に映った写真が初めて公開された。
韓国女性人権振興院は6~11日、ソウル鐘路(チョンノ)にある仁寺アートセンター第2展示場で、「南北の日本軍慰安婦被害者写真展:逢う、そして抱きしめる」を開いている。日本人フォトジャーナリストの伊藤孝司氏が、北側の被害者219人のうち直接会って取材した14人全員の写真を見ることができる。1992年、北側初の公開証言者リ・ギョンセンさん(1917~2004)をはじめ、キム・デイルさん、クァク・グムニョさん、キム・ヨンシルさんなどだ。キム・ボクトンさんやファン・クムジュさん、ユン・ドゥリさんら南側の被害者10人の写真は、ドキュメンタリー監督アン・ヘリョン氏が撮ったものだ。
伊藤孝司氏は、広島と長崎への原爆投下当時、朝鮮人数十万人も被害に遭った事実を知り、1981年から南北を行き来しながら被爆者をインタビューする活動をはじめ、1991年のキム・ハクスンさんの証言以降は、日本軍慰安婦被害者に会い、写真と証言を記録してきた。彼は『従軍慰安婦』(ヌンビッ:1997、『破られた沈黙-アジアの「従軍慰安婦たち 写真記録』から韓国の慰安婦被害者らに関する内容を抜粋したもの)や『覚えています』(アルマ:2017、原題『無窮花(ムグンファ)の哀しみ-「証言」性奴隷にされた韓国・朝鮮人女性たち』)など写真集を出版したが、未公開写真を含む公式写真展は今回が初めてだ。82(2)6363-8417, 736-1020。