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南北の「慰安婦」被害者たちをレンズに撮らえた初の写真展

登録:2019-03-08 07:50 修正:2019-03-08 10:23
1992年、日本で開かれた「日本の戦後補償に関する国際公聴会」当時、北側のキム・ヨンシルさん(左)が証言を終えた瞬間、南側のキム・ハクスンさん(右)が壇上に上がって彼女を抱きしめようとする姿を撮らえた写真=伊藤孝司提供//ハンギョレ新聞社

 3・1独立運動100周年を迎え、南北の日本軍「慰安婦」被害者らが共に映った写真が初めて公開された。

 韓国女性人権振興院は6~11日、ソウル鐘路(チョンノ)にある仁寺アートセンター第2展示場で、「南北の日本軍慰安婦被害者写真展:逢う、そして抱きしめる」を開いている。日本人フォトジャーナリストの伊藤孝司氏が、北側の被害者219人のうち直接会って取材した14人全員の写真を見ることができる。1992年、北側初の公開証言者リ・ギョンセンさん(1917~2004)をはじめ、キム・デイルさん、クァク・グムニョさん、キム・ヨンシルさんなどだ。キム・ボクトンさんやファン・クムジュさん、ユン・ドゥリさんら南側の被害者10人の写真は、ドキュメンタリー監督アン・ヘリョン氏が撮ったものだ。

「南北の日本軍慰安婦被害者写真展:逢う、そして抱きしめる」のポスター//ハンギョレ新聞社

 伊藤孝司氏は、広島と長崎への原爆投下当時、朝鮮人数十万人も被害に遭った事実を知り、1981年から南北を行き来しながら被爆者をインタビューする活動をはじめ、1991年のキム・ハクスンさんの証言以降は、日本軍慰安婦被害者に会い、写真と証言を記録してきた。彼は『従軍慰安婦』(ヌンビッ:1997、『破られた沈黙-アジアの「従軍慰安婦たち 写真記録』から韓国の慰安婦被害者らに関する内容を抜粋したもの)や『覚えています』(アルマ:2017、原題『無窮花(ムグンファ)の哀しみ-「証言」性奴隷にされた韓国・朝鮮人女性たち』)など写真集を出版したが、未公開写真を含む公式写真展は今回が初めてだ。82(2)6363-8417, 736-1020。

キム・ギョンエ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/women/885054.html韓国語原文入力:2019-03-07 21:37
訳H.J

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