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朴元淳ソウル市長「韓日関係の改善が必要」

登録:2019-03-03 22:31 修正:2019-03-04 07:22
「2000年女性法廷」記念対談で 
「関係が悪化すれば韓日双方に不幸 
民間、地方政府レベルで友情を重ねるべき」
3日午後、ソウル市鍾路区のソウル都市建築センターで開かれた行事「2000年女性法廷の話」に参加した(左から)ソウル大学のヤン・ヒョンア教授、ソウル大学のチョン・ジンソン名誉教授、朴元淳ソウル市長=ソウル市提供//ハンギョレ新聞社

 19年前、南北共同で日本軍「慰安婦」被害を知らせた「2000年女性法廷」に改めてスポットを当てる行事が開かれた。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長はこの場で「韓日関係がもっと改善されなければならない」と話した。

 3日、朴元淳ソウル市長は3・1運動100周年をむかえ、2000年にアジア9カ国が参加した国際市民法廷を再現した行事「2000年女性法廷の話」に参加した。ソウル市鍾路区(チョンノグ)のソウル都市建築センターで、ソウル大学ヤン・ヒョンア教授の司会で、ソウル大学チョン・ジンソン名誉教授と朴元淳ソウル市長の対談形式で進められた。朴市長は2000年のこの法廷に南側の代表検事として参加した。

3日午後、ソウル市鍾路区のソウル都市建築センターで開かれた「2000年女性法廷の話」行事に参加した朴元淳ソウル市長=ソウル市提供//ハンギョレ新聞社

 朴市長は、今後韓日関係がもっと改善されなければならないと話した。朴市長は「日本と韓国の関係が残念だ。平和な欧州とは違い、私たちはまだ戦争から抜け出せていない」と述べ、「いつまで仲違いをしなければならないのか。ひとりの政治家として悩む」と話した。続けて「敵対関係が悪化すれば、韓日双方にとって不幸だ。若い世代と民間、地方政府では絶えず友情を重ね、より根本的に持続可能な平和体制にしなければならない」と付け加えた。

 “慰安婦”被害の状況を知らせるために努力した日本の人々も思い出させた。朴市長は「松井やよりという方は『2000年女性法廷』が日本で開催される際に中心になったすごい方だ」と話し、「今は亡くなったが、ジェンダー的観点で努力してこられた方」と強調した。

 アジア9カ国が参加した国を越えた国際市民法廷だった「2000年女性法廷」は、法的拘束力のない民間法廷だったが、戦時に行なわれた女性に対する暴力が深刻な問題だという事実を国際的に共有し、市民の力で女性の人権の新しい場を開いた法廷という評価だ。当時、南・北の検事団と被害者が一つのチームになって慰安婦問題を共同起訴した。

キム・ミヒャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/884344.html韓国語原文入力:2019-03-03 20:07
訳J.S

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