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文大統領「北が現在保有中の核を放棄してこそ進展」初言及

登録:2018-09-13 23:16 修正:2018-09-14 07:01
南北首脳会談の元老諮問団懇談会 
「朝米首脳の信頼確認…接点充分」 
諮問団「南北非核化TF」などを提案
13日昼、大統領府で文在寅大統領が参加した中で南北首脳会談元老諮問団との昼食懇談会が開かれている=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、平壌南北首脳会談を5日後に控えた13日「今、北朝鮮が一歩進まなければならないことは、未来の核だけでなく現在保有している核兵器、核物質、核施設、核プログラムを放棄すること」だと話した。文大統領が、北朝鮮が現在保有している核の廃棄について具体的に言及したのは今回が初めてだ。

 文大統領はこの日、イム・ドンウォン韓半島平和フォーラム名誉理事長など南北首脳会談元老諮問団との大統領府昼食懇談会でこのように明らかにし、「私は状況を悲観的に見ない。(朝米)実務会談には振るわない面があるものの、朝米首脳は信頼を繰り返し確認している」と話した。さらに「北朝鮮は未来の核に続き、現在保有中の核も廃棄していくことで、米国も朝米間の敵対関係を終息させ体制を保証する措置を取るだろう」とし、「ただし、相手に先に“先履行”しろと言ってこうした要求をしているために、互いに行き詰まっているだけで、十分に接点を見つけることはできると考える」と付け加えた。

 文大統領は、今回の首脳会談の議題が、南北関係改善・発展▽非核化のための朝米対話仲裁・促進だと明らかにし、「南北関係については、もう特に新しい宣言が必要な段階は過ぎた。4・27共同声明と、それ以前にあった南北間の合意を内実あるように実践していくことが重要だ」と話した。また「今の段階で一番重要なことは、南北の軍事的緊張、または軍事的衝突の可能性、戦争の脅威を終息させること」だと強調し、今回の首脳会談で軍事的緊張緩和に対する具体的合意があるだろうと明らかにした。

 この日の懇談会で、ムン・ジョンイン大統領統一外交安保特別補佐官は「南北が非核化タスクフォース(TF)を作り議論すれば、破格的な代案が出てくるだろう」と文大統領に提案した。パク・ジョンチョン世宗研究所理事長は「今回の首脳会談で、非核化期間を2020年末に確定すれば良いだろう」と提案した。キム・ヨンヒ元中央日報論説委員は「米国・中国・日本が肯定的に参加する北東アジア平和体制の枠組み内で、きちんとした非核化と体制保証がなされるだろう」と助言した。パク・チウォン民主平和党議員は「文大統領がソン・フンミン選手になってほしい。トランプ大統領にボールを回して、トランプ大統領がゴールを入れるようにすることが重要だ」と話した。イ・ジョンソク世宗研究所首席研究委員は南北共同軍備統制研究班構成の必要性を、ハン・ワンサン・ソウル大学名誉教授とイム・ドンウォン理事長はそれぞれアジア鉄道共同体と南北言論交流の重要性を強調したと、キム・ウィギョム大統領府報道官が伝えた。

キム・ボヒョプ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/862015.html韓国語原文入力:2018-09-13 21:16
訳J.S

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