北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、一方的な非核化措置を取る計画はなく、米国の対応を待っていると明らかにした。
北朝鮮を訪問したロシアのワレンチナ・マトビエンコ上院議長は8日に金委員長と面会し、このような話を聞いたと、ロシアの「RIAノーボスチ通信」が報じた。金委員長は、一方的な非核化措置を取る計画はなく、代わりに彼がすでに取った処置に対する米国の反応を待っていると述べたと、バレンティノ議長は伝えた。
金委員長はまた、北朝鮮に対する米国の制裁の弱めるためにロシアに協力してほしいと要請したと同下院議長は伝えた。この日の面会で、金委員長はドナルド・トランプ米大統領に礼儀正しく、外交的だったと、マトビエンコ議長は説明した。
また、金委員長は、自分のロシア訪問が今年中に行われる可能性があると明らかにした。マトビエンコ議長は、「金委員長はプーチン大統領の招請に応じる意向を示しており、近いうちにプーチン大統領の日程に合わせてロシアを訪問する準備ができている」と話したと、「聯合ニュース」がロシアのマスコミを引用して報道した。彼は「今年中に訪問が行われることを望んでいる」と付け加えた。
ユリ・ウシャコフ大統領外交担当補佐官も同日、極東ウラジオストクで記者団に対し、プーチン大統領がマトビエンコ議長を通じて金委員長に送った書簡で、北朝鮮の指導者を招待する意思を重ねて確認したと伝えた。ウシャコフ補佐官は「そこ(書簡)には、朝鮮半島問題の解決に関する(大統領の)立場が書かれており、(金委員長の)都合の良い時期にロシアを訪問してほしいという招待の意向が示されている」と説明した。だが、ウシャコフ氏はまだ北朝鮮側と金委員長の訪ロ日程調整を始めたわけではないと述べた。