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北朝鮮、政権樹立70周年記念集団体操にドローンも登場

登録:2018-09-10 21:45 修正:2018-09-11 07:46
北朝鮮、新しい集団体操「輝く祖国」披露 
反米スローガン消え「平和・繁栄」メッセージが登場
北朝鮮の政権樹立記念日の9日、平壌の5月1日競技場で集団体操「輝く祖国」開幕公演がなされたと北朝鮮メディアが10日報道した。写真は、労働新聞に載せられた公演場面の一部で、競技場の上空にドローンを飛ばせて「輝く祖国」という文字を表現した/聯合ニュース

 北朝鮮が5年ぶりに数万人を動員しマスゲームなどを繰り広げる“集団体操”を再開した。2013年に開かれた集団体操「アリラン」の時とは違い、今回披露した「輝く祖国」にはドローンなど最新技術が動員された。また、反米スローガンが消え、南北関係、平和と繁栄などを強調するメッセージが登場した。

 北朝鮮は9日、政権樹立70周年をむかえ、平壌の「5月1日競技場」で新しい集団体操「輝く祖国」を披露した。統一部の北朝鮮情報ポータルサイトは、北朝鮮の集団体操を「体育と思想、芸術を総合的に配合した北朝鮮特有の大衆的体育活動」、「革命思想と国家に対する忠誠心を話の中心に構成して」いると説明した。数万人が参加するマスゲームを繰り広げることが代表的だ。今回の「輝く祖国」には10万人が動員されたと伝えられる。

 10日、北朝鮮メディアと外信報道を通じて知らされた新しい集団体操「輝く祖国」は、過去の北朝鮮の集団体操とは様々な違いがある。今回の9・9節を記念する集団体操には、ドローン(無人機)、レーザー、映像技術など多様な最新技術が動員されたと伝えられる。ドローンが空中で編隊を作り、「輝く祖国」という字句を披露したのが代表的だ。

北朝鮮が9日の政権樹立70周年(9・9節)を迎え、平壌の5月1日競技場で集団体操「輝く祖国」開幕公演が行われたと朝鮮中央通信が10日報道した。人間カードセクションで作った「朝鮮永遠無窮万万歳」の字句が見える/聯合ニュース

 集団体操で強調しようとしたメッセージも、2013年7~9月に同じ5月1日競技場で開かれた「アリラン」とは違う。これまでは反米スローガンを叫んだり北朝鮮の核能力を強調するメッセージが多かったが、今回はそのような内容がすべて消えた。代わりに北朝鮮は「輝く祖国」を通じて「平和・繁栄、統一の新しい時代」、「4・27宣言新しい歴史はこれから」など、南北和解の雰囲気を強調するメッセージと朝鮮半島の旗を形象化したカードセクションを披露した。今回の体操で出た映像の中には、南北首脳が4・27板門店宣言に署名する姿も登場した。

 平壌現地でこうした光景を見守った外信は、過去の集団体操と今回の「輝く祖国」が多くの面で変わったと評価した。ウィル・リプリーCNN記者は、ツイッターに「5年ぶりに披露した北朝鮮の集団体操は、核・ミサイルプログラムに関して言及せずに終わった」という観覧後記を上げた。

ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/861467.html韓国語原文入力:2018-09-10 18:31
訳J.S

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