文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の第3回南北首脳会談が、8月末または9月初めに平壌(ピョンヤン)で開かれる見込みだ。南北は13日、板門店(パンムンジョム)の北側地域である統一閣でチョ・ミョンギュン統一部長官とリ・ソングォン北朝鮮祖国平和統一委員会委員長を首席代表とする南北高官級会談を開き、第3回会談の時期や場所、訪朝団の規模などを確定する。
南北関係に詳しい政府関係者は12日、ハンギョレとの電話インタビューで「首脳会談の場所は平壌に決まったようだ」と明らかにした。また、首脳会談の時期と関連しては「時期の問題は、南北がそれぞれの案を持っているため、協議してみなければわからない」としながらも、「北朝鮮が11日から来月5日まで、外国人による北朝鮮団体観光を禁止したのも、南北首脳会談と関連がある」と話した。この期間中に文大統領の平壌訪問が行われる可能性が高いという説明だ。
これと関連し、キム・ウィギョム大統領府報道官は記者会見で「明日(13日)、南北高官級会談で4・27板門店宣言で合意した南北首脳会談の時期と場所、そして訪朝団の規模などが合意されるものと期待する」と述べた。南北首脳は、板門店宣言で「文在寅大統領が今年秋に平壌を訪問する」ことで合意した。キム報道官は「(会談場所は)平壌会談なのか」という質問に「先日(10日)『平壌が基本だが、必ずしも平壌だけとは言いがたい』という主旨の話をしたが、それはあくまでも原則的なものだ。予想よりも(多くのマスコミ)が『第3の場所』と解釈し、困惑している」と付け加えた。事実上、大統領の「平壌訪問」に重きを置く発言だ。
首脳会談の時期も、板門店宣言には「秋」と明示されているが、今月末か来月初めに繰り上げる案を南北が協議してきたという。キム報道官は「南北の間にはすでに様々な公式・非公式チャンネルがある。様々なチャンネルを通じて、明日の会談も共に準備している」と明らかにした。
南北はこれまでソ・フン国家情報院長と金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党副委員長の間の国家情報院-統一戦線部ラインを基本とし、水面下の協議を続けてきたとされる。また、多様なチャンネルを通じて、第3回南北首脳会談の時期と場所に関しても、かなり隔たりを埋めたものとみられる。