定年退職した清掃労働者のあとに超短時間労働者を採用し、葛藤を生じさせてきた延世大学と清掃労働者が57日ぶりに劇的合意した。
民主労総公共輸送労組清掃警備支部延世大分会は14日「13日午後、学校側とアルバイト労働者の投入を中断し、全日制労働者を一部新規採用することで合意した」と明らかにした。労組側と学校側は、12日から合意案をめぐり交渉を進めてきた。チェ・ダヘ清掃警備支部組織次長は「これまで学校側に定年退職人員全員を新規採用するよう要求してきたが、私たちも譲歩した」と明らかにした。全日制労働者として新規採用される人員は10人程度だ。労組と学校側は、現在超短時間労働者が投入された産学協同館とGSカルテックス館も全日制勤務で運営することに合意した。労組は「今後こうした問題が再発しないよう、元請けである延世大学に直接対話に臨むよう要求し、学校側は人員需給問題と関連して労組と誠実に合議することを約束した」と明らかにした。
これに先立って延世大学は、昨年末に全日制労働者31人が定年退職すると、財政圧迫を理由にこれを補充する代わりに超短時間労働者を投じて、労組との間に軋轢を生じさせた。
これに対し延世大分会は、1月16日から総長室のある本館で無期限座り込みを繰り広げた。1月末には清掃労働者と下請会社が衝突し、労働者1人が病院に搬送されもした。
高麗大・弘益大に続き、延世大まで清掃労働者リストラ葛藤が解決され、現在は東国大だけで学校側と清掃労働者の攻防が続いている。