江原道が、平昌(ピョンチャン)五輪期間中6・15共同宣言実践南側委員会江原本部と共に、共同応援団を構成する方針を明らかにした。
チェ・ムンスン江原道知事は29日午前、江原道庁記者室で記者会見を開き、「南と北が一つになる平昌五輪は、五輪精神の平和と和合を実現することで、世界平和の道しるべになるだろう。南北選手が出場する試合の応援のため、6・15共同宣言実践南側委員会江原本部と協議して共同応援団を構成する」と述べた。
6・15共同宣言実践南側委員会江原本部は昨年4月、江陵(カンヌン)で開かれた世界女子アイスホッケー選手権大会当時も、南北共同応援団を構成し、北朝鮮選手団を応援した。同団体は平昌五輪期間中にも南北共同応援団を構成するため準備を重ねてきた。
共同応援団の募集は6・15共同宣言実践南側委員会江原本部が担当し、江原道は交通費や食事、入場券、団体服などを支援する形で協議を進めている。応援団は大学生や失郷民(朝鮮戦争などの時に北朝鮮から渡ってきた人)、市民社会団体、宗教団体など様々な階層で構成し、平昌五輪に参加する北朝鮮応援団(230人)の人数に合わせて200人程度の規模になるものとみられる。
チェ・ムンスン江原道知事は「平昌五輪を歴代最高の成功的な五輪にするよう、分野別に万全を期して準備を終えた。北朝鮮の五輪参加を契機に平昌五輪が真の平和五輪になれるよう、社会各界各層が参加する国民的和合が必要だ」と訴えた。
一方、今月17日、南北高官級会談実務会談で、南北は「北朝鮮側は230人規模の応援団を派遣し、平昌冬季五輪大会行事と南北選手らの試合を応援すると共に、南側応援団との共同応援を行う。南北は在日本朝鮮人総連合会応援団活動も保障する」ことで合意した。