来月9日に開かれている平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開幕式では、南と北が単一旗の「統一旗」を掲げて共に入場する壮観が再現される。南北はもちろん、在日本朝鮮人総連合会(総連)の応援団まで加わった共同応援も行われる。
南北は17日、板門店(パンムンジョム)で開かれた実務会談で、平昌五輪の開幕式で統一旗を掲げて、南と北の選手団が共同入場することで合意した。南北選手団の共同入場は2007年長春冬季アジア大会以来、11年ぶりのことだ。
南北が“単一旗”として合意した統一旗は、南と北が1990年北京アジア大会に単一チームとして参加するための協議を進めるなか、盧泰愚(ノ・テウ)政権時代の1989年10月に板門店で開かれた体育会談で誕生した。この場で白い下地に空色の朝鮮半島の地図を描きいれるという北側の提案を南側が受け入れたことで、単一旗として確定した。ただし、当時は単一チームの構成交渉が決裂し、単一旗は使われなかった。
その後、南北は交渉を続け、1991年に日本の千葉で開かれた世界卓球選手権大会とポルトガル世界青少年サッカー大会に単一チームとして参加することで合意し、朝鮮半島を描いた単一旗が初めて使われた。南北が分断後初めて単一旗を掲げて共同入場したのは、2000年シドニーオリンピック開幕式の時だ。その後、南北は、2002年の釜山(プサン)のアジア大会▽2003年の青森冬季アジア大会と大邱夏季ユニバーシアード▽2004年のアテネ夏季五輪▽2005年のマカオ東アジアゲーム▽2006年トリノ冬季五輪などでも、統一旗を掲げて共同入場し、世界から喝采を受けた。
同日の会談で、北朝鮮が230人規模の応援団を派遣して韓国応援団との共同応援に合意したことで、久しぶりに北側応援団の姿を見られるようになった。北側は2002年釜山アジア大会を皮切りに、2005年仁川(インチョン)アジア陸上選手権大会まで、3回に渡り大規模応援団を派遣したことがある。
ここに総連系在日同胞応援団の活動も保障することで合意しており、平昌五輪が南北及び海外同胞が集まる和合の祭典になるものと見られる。北朝鮮が選手団と応援団約650人を派遣した2002年釜山アジア大会の際も、朝鮮総連側は440人規模の応援団を送った。