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文大統領「北朝鮮問題より難しいのは国内の分裂…力を貸してほしい」

登録:2018-01-06 05:40 修正:2018-01-06 07:41
大韓老人会との昼食会で 
「柔弱に対話だけを求めることはない」 
「朝鮮半島の運転者論」に自信にじませる 
韓米の亀裂助長するなど韓国内の対立の遮断を狙う
文在寅大統領が今月5日、大統領府で大韓老人会の幹部及び高齢者を招待して昼食を共にした席で、挨拶をしている=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が5日「過去のように柔弱に対話だけを求めることはない」としたうえで、「対北朝鮮政策に対する国論を一つにまとめていただければ、うまくやっていける」と述べた。南北対話局面で、保守層の憂慮を払拭し、自身の「朝鮮半島の運転者論」に強い自信を示したものと言える。

 文大統領は同日、大統領府本館忠武室で、大韓老人会(会長イ・ジュングン)会長団と行った昼食会で「南北問題と関連し、特にお願いしたいことがある。北朝鮮問題はもちろん簡単ではないが、さらに難しいのは内部の意見分裂」だとしたうえで、「お年寄り方が新政府の対北朝鮮政策を信じて支持してくださり、国論をまとめてくだされば、うまくやっていけると自信をもって申し上げられる」として団結を訴えた。文大統領はまた、「過去のように柔弱に対話だけを追求することはない。強力な国防力に基づいて対話を進め、平和を追求していきたいと述べた」とパク・スヒョン大統領府報道官が伝えた。文大統領のこのような発言は、南北対話の再開を控え、自由韓国党と保守メディアなど、いわゆる保守陣営が提起する「韓米協力における亀裂」や「対北朝鮮制裁の弱体化」、「安保の不備」などの懸念と主張を払拭し、韓国内の対立を遮断する意志を盛り込んだものと思われる。前日、ドナルド・トランプ大統領との電話会談で平昌冬季五輪期間中に韓米合同軍事演習を実施しないという約束と共に、「米国は100%文大統領を支持する」という発言を引き出したことに対する強い自信に基づいたものとも言える。

 文大統領は、平昌冬季五輪を平和的に開催することで、南北対話はもとより北朝鮮核問題解決に向けた朝米対話の扉まで開くという構想も明らかにした。文大統領は「この2年間、南北連絡チャンネルが完全に断絶され、偶発的な危機状況に対処する方法さえないのが現状だったが、もう連絡チャンネルから復元しており、南北会談を通じて平昌冬季五輪に北朝鮮が参加することになれば、そこから南北関係の発展のチャンスを作り出したい」と述べた。さらに、「トランプ大統領も南北対話を積極的に支持しており、平昌冬季五輪期間中は軍事演習を延期することに同意した」とし、「それだけでなく、自分の家族を含む高位級代表団を派遣すると約束したが、これは平昌五輪の成功を支援するだけでなく、南北対話を支持し、これがうまくいけば、朝米間対話の環境まで形成されると見込んでいるため」と付け加えた。米国も平昌冬季五輪を機に、北朝鮮との対話の道が開かれるなど、局面が転換される可能性を念頭に置いて対応していることを示唆したのだ。文大統領は、「平昌冬季五輪を平和五輪にし、ひいては北朝鮮の核問題も平和的に解決して、朝鮮半島の平和を成し遂げる一年になるよう努力する」と強調した。

 平昌冬季五輪の平和的開催→離散家族再会など南北の緊張緩和→朝米対話の誘導→北朝鮮の核問題の解決という朝鮮半島平和構想を提示したものだ。大統領府関係者は「朝米間の対話テーブルを用意する部分をあらかじめ想定して(南北対話を)進めることはないだろう」としながらも、「私たちは、南北間対話が北朝鮮と米国の対話ムード作りに寄与すると判断している」と話した。

ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/826529.html韓国語原文入力:2018-01-05 20:53
訳H.J

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