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平和の少女像、年末の全州市内各地を巡回

登録:2017-12-11 21:05 修正:2017-12-12 07:53
世界人権宣言の日に合わせ10日全州で行事 
28日まで1000番名品バスで市民と会う
10日午後、平和の少女像が1000番全州名品市内バスに乗車した。「全羅北道平和の少女像建設市民推進委」のパン・ヨンスン代表(左)とキム・スンス全州市長が同行した=済州/パク・イムグン記者//ハンギョレ新聞社

 「平和の少女像が全州市民と同行します」

 「全羅北道平和の少女像建設市民推進委」は世界人権宣言69周年(12月10日)と韓日日本軍慰安婦合意2年(12月28日)に合わせ、10日午後2時、全州豊南門(プンナンムン)広場で「市民と同行する平和の少女像」行事を行った。平和の少女像は1000番名品市内バス(全州動物園~致命者山駐車場区間)に乗車して、この日から28日まで市民に会う。

 市民推進委はこの日、市民のキム・ジンヒさんと高校生のキム・スンハン君(全羅高3年)が朗読した全州市民に贈る文を通じて「私たちは世界人権宣言69年をむかえ、日本政府の反人権的な認識と行動を糾弾せざるをえない。もう時間が多く残っていないため、ハルモニ(おばあさん)の名誉と人権を回復することはこれ以上先送りできない課題」と明らかにした。

 市民推進委はまた「少女のむき出しの頭と素足は、私たちに日本軍『慰安婦』被害者が受けた苦痛の時間を記憶させるだろう。きつく握った二つの拳は勇気を出して名乗りを上げて正義と人権のために闘ったハルモニの勇気を伝えるだろう。その手を握り、長きにわたり被害者の苦痛に無関心だった私たち自身を省察し、ハルモニと連帯して正義が実現される日に向かって行って欲しい」と付け加えた。

 パン・ヨンスン市民推進委代表は「解放から72年が過ぎても、私たち国民には日帝に対するトラウマがある。日本軍『慰安婦』の正しい解決と被害者の人権・名誉回復を祈り、平和・人権の大切さを心に刻むためにこの行事を行った。市民が少女像を抱いて朝鮮半島の平和を望む心を共にしてほしい」と話した。キム・スンス全州市長とキム・ミョンジ全州市議会議長も参加した。この日、少女像に暖かい帽子とマフラーを着せ、足袋を履かせる行事も行った。

10日午後、平和の少女像が1000番全州名品市内バスに乗車している=済州/パク・イムグン記者//ハンギョレ新聞社

 車体が赤く塗られた1000番名品市内バスは、千年の古都である全州の象徴を代表し、韓屋村(ハノクマウル)1千万人観光客誘致達成を祈るために、2015年12月から4台が運行されている。全州市は案内文を通じて、少女像が市民と同行することの趣旨を知らせることにした。

 これに先立って、この平和の少女像は10月2日にソウルの日本大使館前を出発し、全州韓屋村に近い豊南門(プンナンムン)広場に到着した。これまで全羅北道鎮安(チナン)と淳昌(スンチャン)に留まり、この日の行事場所に参加した。

平和の少女像がバス乗り場でキム・スンス全州市長(右から2人目)および市民と共に座っている=済州/パク・イムグン記者//ハンギョレ新聞社
平和の少女像が1000番名品市内バスに乗せるため、学生たちが少女像をバス乗り場に運んでいる=済州/パク・イムグン記者//ハンギョレ新聞社
10日午後、全州豊南門広場で平和の少女像が全州市民と同行する行事が開かれた=済州/パク・イムグン記者//ハンギョレ新聞社
パク・イムグン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/822832.html韓国語原文入力:2017-12-10 16:04
訳J.S

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