本文に移動

「少女像守り」キム・セム氏、控訴審も罰金刑

登録:2017-11-16 22:02 修正:2017-11-17 08:47
キム・セムさんは「私が連行され起訴され有罪宣告を受けたのが終わりではないということを多くの人たちが証明している」と話した。彼女は慰安婦被害者たちに会った後「かわいそうな被害者とばかり思っていたハルモニの人生を理解し、ハルモニを尊敬するようになった」と語った//ハンギョレ新聞社

 「12・28韓日慰安婦合意」に反対して、ソウル市鍾路区(チョンノグ)の日本大使館建物で座り込みを行った疑いで裁判に付された「少女像守り」のキム・セムさん(25)が、控訴審でも罰金刑を宣告された。

 ソウル中央地裁刑事控訴1部(裁判長オ・ソンウ)は16日、暴力行為等処罰に関する法律(暴力行為処罰法)違反などで起訴されたキム氏に、1審と同じく罰金200万ウォン(約20万円)を宣告した。キム氏側は「大学生として社会問題に声を上げられる事実上唯一の手段である集会に参加したことを、社会常規に外れる行為と見ることはできない」と主張したが、控訴審裁判所もこれを受け入れなかった。

 キム氏は、計4件の集会関連容疑で裁判に付された。2015年12月31日、日本大使館の建物内で「慰安婦」被害者を支援する市民団体「平和ナビ(蝶々)」会員たちと共に「売国交渉を廃棄せよ」などのスローガンを叫び、(暴力行為処罰法の共同住居侵入)、同年10月光化門(クァンファムン)広場で事前申告をせずに国定教科書に反対するデモを行うなど3回、集会・デモに関する法律に違反した容疑だ。彼女は時間差を置いて4回別々に起訴され、一週間に一回ずつ裁判を受け1審裁判の末に事件は併合された。

 ただし、キム氏とともに日本大使館で座り込みを行い裁判を受けた参加者19人は、全員が控訴審で宣告猶予処分を受けた。キム氏を弁護したソ・ジュンヒ弁護士は「キム氏が『平和ナビ』の代表として座り込みや集会を主導したと裁判所が判断したようだ」として「キム氏の集会などへの参加行為は、正当防衛または社会常規に外れない行為と見なければならない」として、上告する意向を明らかにした。

ヒョン・ソウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/819467.html 韓国語原文入力:2017-11-16 21:06
訳J.S(852字)

関連記事