登録 : 2017.11.04 00:50 修正 : 2017.11.04 09:05

最高委で80分の激論の末に決定任され発表 
正しい政党脱党派、来週の離党強行を予告

朴槿恵前大統領に対する党除名問題を議論するため3日午前、ソウル市汝矣島の党舎で開かれた自由韓国党最高委員会議で、洪準杓代表が耳たぶに触れている=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社
 「1997年12月10日、大統領選挙を8日後に控えて私はハンナラ党を選択した」

 朴槿恵(パク・クネ)前大統領は、自叙伝『絶望は私を鍛え、希望は私を動かす』で「1996年の総選挙直前、自民連が亀尾(クミ)からの出馬を提案してきたが応じなかった」として、自身のハンナラ党入党決定に対する強い自負心を表わした。朴前大統領は、ハンナラ党、セヌリ党、自由韓国党を経て、韓国未来連合(2002年)、親朴連帯(2008年)など政治的選択により自ら離党した期間を除けば、20年間保守政党の中心にいた。しかし3日、自由韓国党は「1号党員朴槿恵」の名前を党籍から消し、強制党除名の措置を下した。

 洪準杓(ホン・ジュンピョ)自由韓国党代表は同日午後6時、ソウル汝矣島(ヨイド)党本部で記者会見を開き、"自由韓国党が韓国保守右派の本堂として生まれ変わるため、'朴槿恵党'という負の遺産から脱皮せざるを得ないと判断した。 今日で朴前大統領の党籍は消えた」とし、党籍の除名を確定発表した。彼は「朴槿恵政府の無能力と無責任で韓国の保守右派勢力たちがこのように崩れたことについて、党員と私は徹底的に反省し、清く有能で責任を負う新保守主義政党に生まれ変わる」と約束した。

 洪代表は党から除名決定発表3時間前、自分のフェイスブックに漢字で「当断不断反受其乱」と書いた。 '「当然に断たなければならないことを断てなければ、むしろ災いにあう」という『史記』の一節だ。

 これに先立ってこの日午前、自由韓国党は朴前大統領の党籍除名を案件として最高委員会議を開いた。普段より長い1時間20分にわたって行われた非公開会議で最高委員は「表決を通した党除名可否決定」、「定期国会以後に党除名議論を延期」、「今日最終結論を出さない場合、政治的な災い」などの意見を出した。これについて洪代表は「国民は朴槿恵政権に対して、腐敗して責任を負わないと評価している。ここから私たちが抜けだしてこそ、正統な保守の自由韓国党が新しい出発をして、国民の信頼を回復することができる」とし、「政治的決断を下さなければならない。その決定についての責任は私がとる」と述べた。

 予想とは異なり、旧親朴系の組織的反発は察知されなかった。懲戒当事者であるチェ・ギョンファン議員とソ・チョンウォン議員もそれぞれ自分のフェイスブックに文を掲載し、「政治的道義と信義を見捨てた破倫行為」(チェ・ギョンファン)、「政治の道義はもちろん、党憲・党規まで違反した除名措置」(ソ・チョンウォン)など、個別で立場を表明する線に止まった。親朴系の予想より落ち着いた反応について、党内では「朴槿惠派を動かさなければならないソ・チョンウォン・チェ・ギョンファン議員が懲戒処分の対象に上がり、求心点が弱くなった」、「国家情報院特殊活動費40億ウォンの大統領府上納があらわになり、萎縮したのではないか」という観測が出ている。洪準杓代表はこの日夜、自分のフェイスブックに「すべての責任は私が負う」(The buck stops here)という英文を掲載し、突破の意志を示した。

 大統領選挙直前、「保守統合」を名分に親朴系に対する懲戒を解いた洪代表は、党権を握った後は朴前大統領除名とソ・チェ議員に対する人的清算が「保守の再建」の出発点だと態度を変えた。朴前大統領除名で保守統合の扉を開いた後、正しい政党からの離党派の糾合などを通じて来年の地方選挙に備えるためだ。洪代表はこの日、「正しい政党から何人かを受け入れるための(除名)対策ではない。責任を持つ保守になるための親朴系の政治清算」だと強調した。しかし、この日「親朴系の政治清算」は「半分の清算」にも及ばないという党内外の指摘が出ている。有罪の宣告が予想される朴前大統領の除名は時期の問題だっただけだ。党倫理委員会が議決したソ・チェ両議員に対する離党勧告の案件は取り上げられなかった。洪代表は「今日それまで議論すると政治的負担が大きいためにしなかった」と話した。議員除名は議員総会で、党所属議員3分の2以上の賛成を得なければならない。前日、洪代表は「(除名議員総会の招集は)院内代表の所管であり、院内代表が開かないとすれば“ペンディング”(保留)される」とし、チョン院内代表に決定を任せた。ある最高委員は「残りの任期が1カ月あまりのチョン・ウテク院内代表が同僚議員を除名する議員総会を開く可能性はない」とした。今後ソ・チェ両議員は「懲戒待機者」の状態で党籍を維持する可能性が高い。

 自由韓国党の「朴槿恵除名」決定を注視していた正しい政党からの離党派の動きも忙しくなった。6日、キム・ムソン議員を筆頭に8人ほどの議員が「文在寅政府の暴走を防ぐための保守統合」を名分にした集団離党が予告されている。しかし、劉承ミン(ユ・スンミン)議員はこの日「朴前大統領が弾劾されて拘束裁判を受けているところへ、党除名が何か偉大な革新であるかのように行うことに同意できない」と話した。この日夕方に開かれた11・13全党大会の出馬者の最初の合同討論会では「自由韓国党にもぐりこむような恥ずかしい統合ではなく、自由韓国党・国民の党にすべての可能性を開く改革政党になるようにする」と述べた。

 しかし、除名が現実化すれば、正しい政党は直ちに交渉団体の地位を失って10席前後の群小政党になる。来年の地方選挙必敗論が台頭し、年内に院内・院外人事の「2次離党」の可能性もささやかれている。離党・分党を阻止しようと11・13全党大会の延期を主張したナム・ギョンピル京畿道知事は、フェイスブックに「自由韓国党への復党はしない」としつつも、劉議員に向かって「独善と我執を捨てよう。熟議の時間を設けるために全党大会を延期しよう」と書いた。ウォン・ヒリョン済州道知事も「(政治的な)拡張をしなければならないのに『選挙はどうなろうが一人残っても』というような設定をあまりに安易にしている」とし、ナム知事と劉議員を批判するなど、内部の葛藤は続く見通しだ。


キム・ナムイル、チョン・ユギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2017-11-03 18:30
http://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/817394.html 訳J.S(3133字)
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