正しい政党からの離党派に復帰の名分を与えるため、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の離党を加速化していた自由韓国党が、裁判自体を拒否し、無実を訴える「朴槿恵居直り」の前に行き詰っている。洪準杓(ホン・ジュンピョ)自由韓国党代表は自身の米国訪問(23日)前に離党関連措置を踏むと公言するが、親朴系は「現代のうば捨て山」だとして、強く反発している。
洪代表は17日、フェイスブックに「指導者は同情の対象ではない。過ちがあれば無限に責任を負うのが指導者の真の姿だ。残念ながら、我々には長い道のりが残っている。消し去るべきは消し去り、新たに進まなければならない」とし、前日「法治の名を借りた政治報復」という朴前大統領の発言にかかわらず、離党させる意向を明らかにした。洪代表の側近であるイ・ジョンヒョク最高委員は「(ユ・ヨンハ弁護士など)複数のプロセスを通じて、(朴前大統領と)接触している。(自ら離党してほしいという)党の意思も伝えたと聞いている」と話した。
しかし、親朴系の反発も激しい。パク・デチュル議員は同日、「朴前大統領の法廷陳述をめぐり、人民裁判の恐ろしい殺気が漂っている。このような時に離党させるというのは、家を救うために年老いた病人の家族を捨てる現代のうば捨て山に他ならない。『外では報復されうちでは裏切られる』ことになってはならない」として、党籍問題は朴前大統領本人に任せるべきだと主張した。
このために18日に開かれるとされていた党倫理委員会の招集も延期された。直ちに離党を薦めるよりは週末まで朴前大統領に「決断の時間」を与えるためと見られる。もし20日に倫理委員会が招集されて「離党」が決まれば、朴前大統領がこれに従わなくても10日後の29日以降、(かつての)「第1号党員」は自動的に除名される。
一方、離党派が国政監査後(11月1日)に統合にむけた協議を先延ばししたことで、息を整えている正しい政党は、朴前大統領の離党問題を注視している。チュ・ホヨン代表権限代行は同日、自ら要望した記者懇談会で、朴前大統領の党籍の整理や親朴の清算、自由韓国党の路線変化など、いわゆる「統合条件」について「自由韓国党の状況を見守りながら判断する」と述べた。