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自由韓国党のチョン・ウテク院内代表(左)、洪準杓代表(中央)、イ・チョルウ最高委員(右)＝カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

　自由韓国党が3日午前、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の離党問題を処理する最高委員会議を開く。親朴系などの激しい反発が予想される中で、処理結果によっては3日後の6日に正しい政党からの離党派の離党宣言が行われる予定だ。

　洪準杓(ホン・ジュンピョ)自由韓国党代表は2日、党3選議員との晩餐会の後記者らに応じ、朴前大統領離党問題をめぐって「国会議員でない人については(除名が)明日終わらせる」と話した。3日の最高委員会議でこの問題に決着をつけるという意思を繰り返し明らかにしたものだ。洪代表は2日の党再選議員との昼食会、前日の夜の初当選議員との夕食会でも3日に結論を出すという立場を固守してきた。

　特に洪代表は、朴大統領の除名案を報告する形で離党問題を処理するものと見られる。離党するかどうかを最高委員会議の採決に付すべきと主張している親朴系が反発しないかという記者の質問に、洪代表は「いま(韓国党に)親朴系がいるのか」と反問する場面もあった。これに先立ち、党再選議員との昼食会では「どうして票決に付してはならないのか、明日(3日)はっきりと明らかにする」と洪代表が話したと、出席者は伝えた。

　朴大統領の離党問題をめぐって、党規によって党倫理委員会の自主離党勧告10日後(2日0時)には「自動除名」されるという意見(洪代表側)と、党倫理委でなく最高委員会議が最終除名の議決をしなければならないという意見(親朴系)とが対立してきた。今後予想される論議をすっきり解消するために票決処理しなければならないという声もあるが、現在の最高委員の構成からして、票決の結果を誰も確約できない状況だ。キム・テフム、イ・ジェマン、リュ・ヨヘ最高委員は朴前大統領離党に否定的な意思を表している。チョン・ウテク院内代表も洪代表とは異なり、「除名処分」は最高委員会議で行われなければならないという意思を明らかにしてきた。慶尚北道知事の出馬がささやかれているキム・グァンリム政策委議長も明確な立場を明らかにしていない。このために党内では、洪代表が「第1号党員である朴槿恵除名」と関連した案件を「確認」する線で除名を最終決定するものと見られている。すでに政治的死亡宣告が下された朴前大統領の離党問題に対する親朴系の反発が、それほど長くは続かないという判断からだ。

正しい政党のキム・ムソン議員が先月13日午後、国会で開かれた統一部に対する外交統一委員会の国政監査でホン・ムンジョン自由韓国党議員に耳打ちをしている＝カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

　朴前大統領離党問題が一段落すれば、来る6日にはキム・ムソン議員を筆頭とした正しい政党の議員たちの集団離党が予告されている。離党人員は8～9人ほどだ。正しい政党は5日夕方、議員総会を開き、ナム・ギョンピル京畿道知事などが主張する「11・13全党大会延期論」を最終的に論議する予定だが、党大会で党代表の選出が確実視されている劉承ミン(ユ・スンミン)議員が反対の意思を明確にしており、「異変」はないものと見られる。これに先立ちナム知事は離党派の離党が近づくと、最近「全党大会を遅らせ自由韓国党と統合全党大会を行おう」という仲裁論を提示したことがある。正しい政党は3日午後7時、ソウル新村(シンチョン)のあるカフェで党代表候補党内選挙討論会を開く。

　離党派議員らは6日「離党および復党宣言」を通じて「文在寅(ムン・ジェイン)政府の暴走を防ぐための保守統合」を強調するものと見られる。しかし、自由韓国党(107席)に10人前後の正しい政党からの離党派が合流しても、大きなシナジーになることは難しいという見方が多い。また、来年の地方選挙の結果をめぐり、復党したキム・ムソン議員側と洪代表側が党の主導権をめぐって正面衝突するという分析もある。離党が現実化すれば、正しい政党は直ちに交渉団体の地位を失い、10席前後の群小政党になる。劉承ミン代表体制が中道統合に積極的な国民の党の安哲秀(アン・チョルス)代表との政策連帯などに積極的に乗り出すという観測が有力だ。しかし、来年の地方選挙の必敗論が台頭し、年内に院内・院外者らの「第2次離党」の可能性もささやかれている。