現在進められている李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政府当時の各種疑惑事件に対する捜査について、韓国国民の65%が「積弊の清算」と見ているという世論調査の結果が16日に発表された。
世論調査専門機関「リアルメーター」がCBSの依頼で、今月13日に成人511人を対象に実施した世論調査の結果(95%信頼水準で±標本誤差4.3%)によると、李明博・朴槿恵政権当時のブラックリストやコメント政治工作などの疑惑に対する捜査について、「積弊の清算」という意見が65.0%、「政治報復」という意見が26.3%と集計された。「よく分からない」は8.7%だった。
「積弊の清算」と「政治報復」は支持政党によって分かれた。共に民主党の支持層(積弊の清算92.9%対政治報復3.2%)や正義党の支持層(74.6%対12.7%)、無党派層(55.7%対21.6%)、国民の党の支持層(51.9%対17.9%)では「積弊の清算」という回答が多かった。一方、自由韓国党の支持層(積弊の清算11.9%対政治報復83.5%)では「政治報復」という回答が圧倒的であり、正しい政党の支持層(40.8%対44.4%)でも「政治報復」という回答の割合が誤差範囲内で多少高かった
一方、リアルメーターが8~13日に行った10月第2週の世論調査で、文大統領の国政遂行を肯定的に評価する意見は68.5%(否定的評価25.8%)だった。リアルメーターが9月第4週に進めた定期世論調査(9月25~29日)より0.8%ポイント上がった。秋夕(中秋節)の連休後、リアルメーターが行った連休特別世論調査(8~9日)よりは1%ポイント下落した数値だ。
政党支持度は共に民主党が50.6%(+0.9%ポイント)、自由韓国党が18.9%(+1.8%ポイント)、正しい政党が5.5%(-0.1%ポイント)、国民の党が4.9%(-1.7%ポイント)、正義党が4.8%(-1.2%ポイント)だった。リアルメーターは「文在寅(ムン・ジェイン)政権に対する初の国政監査の開始で、積弊の清算をはじめとする現政府の国政運営の争点をめぐり、様々な政治攻防が加熱している。また、自由韓国党と正しい政党の統合、共に民主党と国民の党の連帯・統合など、与野党の政界再編について議論が広がっている」とし、「共に民主党と自由韓国党が同伴上昇した一方、正しい政党と国民の党、正義党は並んで下落したことで、与党と第1野党の二大政党構図がより深化している」と分析した。