世論調査専門機関「韓国ギャラップ」の9月第4週の世論調査で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の職務遂行に対する肯定的な評価が65%と集計された。9月第3週の調査より5ポイント下がったものであり、ギャラップ世論調査で就任後最低値を記録した。
韓国ギャラップが26~28日、全国の成人1006人を対象に実施し29日発表した世論調査(信頼水準95%に標本誤差±3.1%)によると、文大統領に対する職務遂行について「よくやっている」は65%、「よくない」は26%、8%は意見を留保したことが分かった。肯定的な評価は9月第3週の調査(19~21日)より5%下落しており、否定的評価は2%上昇した。肯定的な評価はギャラップが文大統領就任後に実施した調査の中で最も低い数値だ。
目につくのは、大統領職務に対する肯定的評価(659人・自由回答)の理由で「積弊の清算・改革意志(12%)」という回答が増え(9月第3週より5%ポイント上昇)、否定的評価(265人・自由回答)理由では「過去時・報復政治」という回答が増加(6%ポイント上昇)したことだ。ギャラップは「これは前政府とその前の政府に矛先を向けた国情院改革委、民主党の積弊清算特別委員会などの活動に相反する見方が存在することを示している」と説明した。
理念性向別に見ると、文大統領に対する肯定的評価は進歩層(9月3週の調査90%→88%)や保守層(44%→43%)より、中道層(75%→63%)で相対的に下落幅が大きかった。
政党支持率は共に共に民主党が45%、自由韓国党が13%、正しい政党が9%、正義党が6%、国民の党が5%の順で集計された。自由韓国党と正しい政党は先週比それぞれ2%ポイント、3%ポイント上昇したが、共に民主党は2%下落し、正義党と国民の党はそのままだ。ギャラップは「継続する北朝鮮の挑発、米朝間の超強硬発言など、最近の安保イシュー、また過去の保守政権を中心とした積弊清算ドライブまで加わった状況で、理念的性向が保守または中道保守層が反応した結果と見られる」と分析した。