登録 : 2017.07.11 22:05 修正 : 2017.07.12 08:29

2審も卵巣癌で亡くなったイ・ウンジュさん労災認定 
裁判所「サムスン補償申請者165人のうち卵巣癌10人 
癌全体に占める卵巣癌比率1.1%に比べ高い比率 
サムスン半導体・LCDで卵巣癌は異常に高率」

3月24日午前、ソウル市瑞草洞のサムスン本館正門前で、「半導体労働者の健康と人権を守るパンオルリム」の主催で開かれた「サムスン イ・ジェヨン副会長の登記理事職解任、および社会的責任履行要求記者会見」=共同取材団//ハンギョレ新聞社
 ソウル高裁が、サムスンの補償申請統計などを根拠に1審に続き卵巣癌で亡くなったサムスン半導体労働者、故イ・ウンジュさん(死亡当時36歳)の業務上災害を認定した。サムスン補償委員会の補償申請統計を業務上災害判断基準の一つとして提示した判決は今回が初めてだ。

 11日、ソウル高裁行政10部(裁判長キム・フンジュン)の判決文によれば、裁判所は「サムスン電子は半導体とLCD工場で勤務して癌などで闘病する役職員のためにサムスン電子協力会社補償制度を実施しているが、2016年12月まで合計165人が申請し、そのうち卵巣癌を理由に補償を申請した人は10人だ。中央癌登録本部の癌登録統計によれば、癌全体に卵巣癌が占める比率は約1.1%に過ぎないのに対して異常に高い比率に該当する」と判断した。サムスン電子は、2015年から補償委を設け、一部の疾病に対して補償手続きを進めている。裁判所は「2003年から2005年に卵巣癌は年平均1512件で、癌全体(13万2941件)のうち約1.1%であった。韓国の卵巣癌標準化発生率は、10万人当り5.7件であり、20代の卵巣癌発生率は10万人当り約2.5件と報告された事例がある」と認めた。1993年4月にサムスン電子半導体事業部温陽(オニャン)事業場に入社したイさんは、健康悪化のために1999年に退職した。しかし、1年後に卵巣の境界性腫瘍の診断を受け、治療後の再発により2012年に亡くなった。イさんが卵巣癌の診断を受けた時は20代で、裁判所は「若い年齢で異例の卵巣癌が発生したと見られる」と判断した。

 1審に続き2審でも卵巣癌など希少疾患のように原因が明確でない疾病については、労働者に不利にならないように業務関連性を幅広く認めなければならないと判断した。裁判所は「卵巣癌のように発病原因が明確に究明されていない希少疾患も、現在の医学的・自然科学的研究成果を通してその病気の発病または悪化の原因として議論される要素が業務環境に存在し、正常な業務遂行過程で発病原因を持つことになったとすれば、災害と業務の間の相当な因果関係は推測判断されると見なければならない」と明らかにした。また「産業安全保健上の危険を公的保険を通じて産業と社会全体が分担する労災補償保険制度の目的に照らしてみれば、勤労者に責任のない理由で事実関係が明確に究明されなかった事情に関しては、証明責任にあって劣悪な地位にある勤労者を不利に取り扱うことは公平に反する」と指摘した。こうした基準を基に、裁判所はイさんが「発ガン物質と生殖毒性物質の有害化学物質に長期間露出し、昼夜交替勤務に従事し、卵巣癌を発症するに値する他の健康上の欠陥や遺伝的要因も明らかになっていない」として、業務上災害を認めた。

キム・ミンギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2017-07-11 16:38数丁:2017-07-11 17:09
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/802336.html 訳J.S(1530字)

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