国家人権委員会が国家機関としては初めて性的マイノリティの祭典である「クィア文化祭」に参加する。
国家人権委は15日、来月14~15日の2日間にわたり、ソウル市庁前のソウル広場で開かれる第18回クィア文化祭に参加し、直接広報ブースを運営することにしたと明らかにした。駐韓米国大使館など外国の公館がクィア文化祭で広報ブースを運営したことはあるが、韓国の国家機関がブース運営に参加するのは、2000年第1回クィア文化祭が始まって以来初めてだ。
人権委関係者は「外国の公館が広報ブースを運営していることからも分かるように、クィア文化祭に参加するのが国際的な流れだと判断した」としたうえで、「韓国社会の性的マイノリティが受ける差別と偏見の解消に努めるという意味で、クィア文化祭に参加することにした」と説明した。具体的なブース運営計画はまだ決まっていないが、人権委の組織と人権委の活動を広報するものになるとみられる。ブース運営は、イ・ソンホ人権委院長の就任後、人権団体とのコミュニケーションを強化するために発足したコミュニケーション協力チームが主導する予定だ。
これに先立ち、クィア文化祭組織委員会は今月12日、公式ホームページでクィア文化祭ブース選定団体を公告したが、このリストに人権委が含まれていた。当時、人権委は「内部で議論を進めており、まだ確定していない」と明らかにした。今回クィア文化祭では、駐韓米国大使館や駐韓カナダ大使館など13の外国公館やグーグルコリア、ラッシュなど合わせて110の団体・企業がブースを運営する予定だ。