カン・ギョンファ外交部長官候補者が25日「(北朝鮮の)追加挑発があればさらに強力な制裁が必要だ」と述べながらも、「人道支援は政治的考慮とは別にすべきだ」と明らかにした。また、長官に就任すれば、日本軍慰安婦被害女性たちに会いに行くと述べた。
米ニューヨークからこの日早朝、仁川(インチョン)空港経由で帰国したカン候補者は、北朝鮮との対話チャンネル復元および条件のない人道支援の必要性に対する所信に変わりがないかを尋ねる質問に「人道支援は人間が苦痛を受けるところで行わなければならない人類普遍的な価値であるため、政治的な考慮とは別にすべきだ」と話した。「それが国連の原則」と付け加えた。
カン候補者は、文在寅(ムン・ジェイン)政府発足後、2回のミサイル発射をした北朝鮮に追加制裁が必要かを聞くと「追加挑発があれば、さらに強力な制裁をしなければならないと思う」と述べながらも、「業務報告を受けた後にもっと深く返答できるだろう」と話した。「北朝鮮核外交経験がない」という指摘については「北朝鮮核問題は、朝鮮半島問題だけでなく国際社会問題として国連でも何度も扱われた」とし、金大中(キム・デジュン)元大統領の通訳をした時に学ぶ機会があったと話した。
この日午後、人事聴聞会の準備のためソウル都染洞(トリョムドン)の外交部庁舎付近の臨時事務室に初出勤したカン候補者は「慰安婦の女性たちに会いに行く気かはあるか」という質問に「機会があったらぜひ一度行ってみようと思っている」と答えた。彼女は「実はこの前休暇のついでに来た時、一度会いに行こうと連絡したら、ちょうど一人が体調が悪くその日は都合が悪いとのことだった。それで行けなかった」と話した。
カン候補者は、2006年から国連人権最高代表事務所(OHCHR)副代表として活動し、2013年からは国連人道主義業務調整局(OCHA)事務次長補を務めるなど、国際人権問題に深く関与してきたので、彼女が慰安婦問題にどのようにアプローチするかに関心が集まっている。日本政府もカン候補者指名の後、この部分に神経を尖らせているという。