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京畿道内の「平和の少女像」17体目…各市に続々と建立

登録:2017-03-02 22:11 修正:2017-03-03 05:26
龍仁市民たち、光復節建立を目標に募金 
「独島少女像」は京畿道の市民団体らが推進中
3月1日午後2時、京畿道平沢市の青少年文化センター前に建てられた平和の少女像。市民の募金で建てられた=平沢平和の少女像建立推進委員会提供//ハンギョレ新聞社

 釜山の少女像の問題で日本との外交摩擦をかもしながら三一節98周年が過ぎたが、京畿道内の平和の少女像建立は続くものと見られる。

 京畿道龍仁市(ヨンインシ)は1日午後、処仁区(チョイング)の統一公園で、龍仁平和の少女像建立市民推進委員会の発足式を行った。市民など150人余りが参加したなかで開かれた発足式で、推進委は今年の8月15日に少女像を建てると明らかにした。

 オ・ヨンヒ共同代表は経過報告で「被害者の人権と名誉回復、平和を望む市民の意志を込めたい。悲しい歴史が繰り返されないよう、生きた歴史教育の現場として活用されるよう少女像を建立する」と話した。

 推進委は今年の光復節(解放記念日)に少女像建立を目標とし▽少女像の設置位置についてのアンケート調査▽韓国挺身隊問題対策協議会と連携した署名運動などを展開する計画だ。これに先立ち推進委員会は、先月15日から半月間で約1750万ウォン(約173万円)の募金を集めた。

 慰安婦被害者であるイ・オクソンさんはこの日映像メッセージを通じて「市民が苦労して募金を集め少女像を建ててくれることに感謝する」とあいさつを伝えた。

 これに先立つ1日昼12時、安養市(アンヤンシ)の坪村(ピョンチョン)中央公園では、市民の寄付金で少女像が建てられた。昨年6月から3500人余りが拠出した寄付金5000万ウォン(約495万円)を集め、この日除幕式を挙行した。独立運動家・李会栄(イ・フェヨン)の孫で共に民主党のイ・ジョンゴル議員(安養市万安区)は「先祖たちの犠牲精神を反芻しなければならない」と強調した。一方、安養平和の少女像建立推進委員会は少女像の除幕式に続き、寄付金を拠出した人々の名簿をまとめ、少女像の横に寄付者の名前を刻んだ定礎を立てる予定であり、このために「少女像を建てる会員」を募集中だ。

 また、同じ日に楊平郡(ヤンピョングン)では、郡単位の基礎自治体としては初めてムルマルグン市場の入り口に平和の少女像が建てられた。少女像は地域の48団体と522人の市民が3891万ウォン(約385万円)の寄付金を出し、楊平郡が2000万ウォン(約198万円)を出した。

 平沢市(ピョンテクシ)青少年文化センター前にも同日午後、少女像が設置された。この7カ月間に市民団体と市民が6500万ウォン(約644万円)の寄付を集めて建てたものだ。

 これによって、現在京畿道内で平和の少女像が建立されたところは全部で17カ所(水原・城南・華城・高陽・光明・議政府・軍浦・烏山・金浦・安山・始興・安城・富川・広州)に上る。

 一方、京畿道内の市民社会団体で行うことになる「独島少女像」設置の募金運動の民間協議体が、早ければ今月中にも発足する見通しだ。京畿道議会議員の有志の集いである「独島愛・国土愛会」は1月16日、独島(日本名・竹島)と道議会に平和の少女像を建立するための募金運動に入ったが、独島を管轄する慶尚北道と慶尚北道議会などが否定的な立場を表したのに続き、行政自治部が「道議員主導の募金運動は違法」という判断を下し、募金運動にブレーキがかかった。

 これに対し道議会は、募金運動に取り組む市民社会団体関係者らと最近非公開会合を通じて、協議体構成と今後の活動の方向性などを論議したという。

キム・キソン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/784826.html 韓国語原文入力:2017-03-02 15:33
訳M.C(1626字)

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