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三一節迎え、全国で「12・28『慰安婦』合意撤回」の声

登録:2017-03-02 00:19 修正:2017-03-02 07:18
第1272回水曜集会に市民1000人以上集まる 
「釜山少女像を守る」行事も…素足沈黙デモも
今月1日、釜山東区草梁洞の日本総領事館の近くの鄭撥将軍銅像前で開かれた三・一平和大会で、市民らが日本政府と外交部などに釜山少女像を守る意志を示す素足沈黙デモを行っている=キム・ヨンドン記者//ハンギョレ新聞社

 「ハルモニ(おばあさん)売り渡したユン・ビョンセ外交部長官は辞任せよ」

 「少女像の移転を要求した親日外交部は辞任せよ」

 1日午後1時50分に釜山(プサン)東区(トング)草梁洞(チョリャンドン)の日本総領事館の近くの鄭撥将軍銅像前に約1000人の市民がプラカードを持って集まった。市民たちは三一節を迎えて開かれた「少女像を守る千の椅子」行事に参加し、主催側が用意した1000個の椅子に座った。椅子に座れなかった一部の市民は、立ったまま大会の開始まで待った。

 午後2時に大会が始まると、歩いていた市民たちも足を止めて大会に参加した。大学生少女像守り役のYさん(21)は舞台に上がり、「最近、少女像近くの施設物に『日本愛』などの印刷物が張り出された。また、家具なども捨てられている。“悪い”人の目には少女像がゴミに見えるようで胸が痛む。屈辱的な12・28日本軍『慰安婦』合意を撤回するためにも、少女像は必ず守らなければならない。市民たちの力を貸してほしい」と訴えた。市民たちは拍手で応えた。

今月1日午後、釜山東区日本領事館前の少女像周辺で「少女像を守る釜山市民行動」が用意した「少女像を守る千の椅子」集会で、参加者たちが少女像のように靴を脱いで裸足でかかとを上げたまま1分間沈黙デモを行っている=キム・ヨンドン記者//ハンギョレ新聞社

 日本軍「慰安婦」ハルモニのための詩の朗読や公演などが続いた後、舞台から日本軍「慰安婦」被害女性が歌った「アリラン」が流れると、1000人を超える参加者は一斉に靴と靴下を脱いだ。そしては裸足でかかとをあげたまま1分間沈黙デモを行った。外交部と日本政府などの移転要求に対抗し、少女像を守るという市民たちの意志の表現だ。釜山女性会のチャン・ソンファ代表は「国民の名においての侵略と戦争犯罪を知らぬ存ぜぬで一貫する日本政府を糾弾する。ろうそくの名において悪い政府と悪い政策を正して弊害の清算を約束する」と話した。

 約1000人の参加者たちは、日本総領事館を一周する平和行進をした後、午後3時50分に大会を終えた。釜山同胞一つ運動本部のキム・ミジン運営委員長は「釜山市民の力で少女像を建てたように、これからも市民たちと共に少女像を守っていく」と話した。

 ソウル鍾路区平和路では第1272回「日本軍性奴隷制問題の解決のための定期水曜集会」が開かれた。三一節と重なった同日の水曜集会には、普段より多くの1000人を超える市民たちが集まった。キム・ボクトン、イ・ヨンス、キル・ウォンオク、イ・オクソンさんなど、慰安婦被害者4人が舞台前の席で集会を見守った。

 被害者たちは、日本軍慰安婦問題の解決を求めると共に、朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣も主張した。キム・ボクトンさんは「謝罪する前まではお金を受け取らないようにしようと、街頭で戦い続けてきたのに、(韓国政府が)日本政府のお金を勝手に受け取って事業をするのが正しいことなのか。百億(ウォン)ではなく、千億をくれたって受け取らない」と話した。舞台に上がってきたある日本人は「戦争後70年が過ぎても日本が真の謝罪をせず、戦争責任も認めないのは、私たちが至らないからだ。私たちの戦争責任について謝罪する。申し訳ない」としながら、「安倍退陣」を叫んで市民たちから拍手を受けた。

 市民たちは水曜集会を終えた後、朴槿恵大統領退陣とともに、12・28慰安婦の合意を主導したユン・ビョンセ外交部長官の解任を要求し、「国民解任状」約6000枚を集めて外交部に渡した。韓国挺身隊問題対策協議会のハン・グクヨム常任代表は「朴槿恵大統領は職務停止の状態であり、黄教安(ファン・ギョアン)首相が解任することもあり得ないだろうが、国民の名で先に外交部長官を解任することを決議した。このような意を込めて外交部に伝えた」と国民解任案の意味を説明した。

釜山/キム・ヨンドン、パン・ジュンホ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/784708.html 韓国語原文入力:2017-03-01 16:57
訳H.J(1930字)

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