「『十匙一飯(力を合わせて助けること)食べもの連帯』で、『走れ、ごはん食べよう車(ケータリングカー)』を準備しています。疎外されたところや長期座り込み闘争の現場などを訪ね、ごはんを提供します」
長期座り込み闘争の現場などを訪ねごはんで連帯を行う「十匙一飯食べもの連帯」(以下食べもの連帯)が、ケータリングカーの購入費2000万ウォン(約200万円)を調達するために募金を行っている。食べもの連帯は20年余り前から双竜自動車、コルトコルテック、コーロン、江原道ゴルフ場反対闘争の現場など全国各地の長期座り込み現場を回りながら、食事を提供してきた。
現場で直接調理して食べものを提供できる施設がなく、いつも限界があった。支援を受けた労働者たちが「調理が可能なケータリングカーを購入してはどうか」と提案した。昨年9月、1回目の募金で700万ウォン(約70万円)が集まった。まったく足りず、21日から2回目の募金を開始した。
食べもの連帯の中心にはユ・ヒさん(57)がいる。座り込み現場を訪れる日の朝はいつも、ユさんは自分でおかずを作ってご飯を炊く。彼女が「食べもの連帯」に通い続ける理由は単純だ。「長期座り込みをする労働者たちがカップラーメンやおにぎりで食事を済ませるのを数多く見ました。だめだ、家庭料理を作って食べさせよう。温かいごはんを一食食べてもらうのがただ好きでやっているんです」。足掛け22年間、彼女は自分で食事を作り、座り込み現場に足を運んでいる。
「十匙一飯食べもの連帯」のフェイスブックページで出会った友人たちが、ユさんが料理を作るのを手伝っている。美術の塾などを運営する息子3人が毎月150万ウォンずつ後援金を出す。志を共にする人々が食材も送ってくれる。現場で調理できるケータリングカーが「最後のパズルの1ピース」だ。ユ氏は「これまで乗用車で食べものを運んだりしながら食べもの連帯を行ってきたが、食べものの調理や運搬をするときが大変だった」とし、「闘争の現場など連帯が必要な所で食事の提供をするために、ケータリングカーを買おうとしている。思いをともにしてくれる方たちの支持と声援を待っている」と話した。