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「私たちもいっしょにやりましょう」 韓国国会前に市民フィリバスターの波

登録:2016-02-26 07:13 修正:2016-02-26 07:19
参与連帯のツイッターより //ハンギョレ新聞社

参与連帯・進歩ネットワークなど市民団体が「23日午後8時半から進行中」
意見を伝える「市民の発言」だけでなく「歌と詩の朗唱」も

 テロ防止法職権上程に反対する野党の国会フィリバスター(無制限討論)が二日間続く中、国会の外でも市民団体を中心に「市民フィリバスター」が開かれている。

 参与連帯・進歩ネットワークなど市民団体は、23日午後8時半からソウル永登浦区の国会前で「テロ防止法職権上程反対市民フィリバスター」(市民フィリバスター)を続けていると24日明らかにした。

 市民フィリバスターは市民が1人ずつ交替でマイクを握りテロ防止法職権上程に対する自分の意見を自由に言う行事だ。 この日午前10時頃までに発言した市民は30~40人余りだ。

 参与連帯のファン・スヨン幹事は「市民たちは、国家情報院のコメント事件など弊害を指摘しながら、むしろこの時点で必要なのはテロ防止法ではなく国家情報院改革だという主張や、全世界的にテロの基準がどれほど歪曲されて使われてきたかについて多くの意見を提示した」と伝えた。私たちの生活にとって、どういうものが本当のテロなのかについて指摘する声も出た。釜山(プサン)から来たある市民は「政府が言うテロより私たちのすぐ傍にある核発電所の方がもっと脅威的だ」という意見を発表し、ある大学生は「青年失業と授業料問題の方が実質的なテロだ」と言った。「場外フィリバスター」は意見を伝える市民の発言だけでなく歌と詩の朗唱も一緒に添えられた。

参与連帯のツイッターより //ハンギョレ新聞社

 SNSでは「SNSフィリバスター」をしようという提案も出てきた。あるツイッター利用者(@bong_danjang)は「SNSフィリバスターを提案します! 国会前で開かれる市民フィリバスターに参加することはできないとしても、各自のSNSを通して現政局についての短い文を書いて共有することもまた、私たちの持っている市民権を積極的に行使できる方法だと考えます」と意見を明らかにした。

 その他にSNSには、教科書やドラマだけで見てきたフィリバスターを実際に見た感想を述べる観戦評がたくさん上って来た。「弾劾も教科書などではどういうことかよく分からなかったが、現実政治を通してはっきり分かった。フィリバスターも『ウェストウィング』にでも出てくるものとばかり思っていて、こういうものとは知らなかった。国の有様がダイナミックなあまり、私がこんなふうにいろいろ勉強することになって、頭がおかしくなりそうだ」(@don*****)、「去年、ドラマ『アセンブリー』を見て本当におもしろかった。最後に主人公が労働法改悪を阻むためにフィリバスターを行なう場面が本当に感動的だったけど…。 それがただドラマの上のことだと思っていたら、なんと、ほんとに実際にやっている。頑張りましょう」(@hell****)といった意見が多数寄せられた。

 一方、23日午後1時、国会本館入口で市民団体「分かち合い文化」所属の活動家キム氏(31)とユン氏(32)が現住建造物侵入と集会及びデモに関する法律違反の疑いで警察に逮捕された。 ソウル永登浦警察署のイ・ボムジュ知能犯罪捜査チーム長は「大統領府前と同じく集会が禁止されている国会前で集会をした容疑だ」として「陳述などで特異な事項がなければ今日釈放する予定」と述べた。

パク・スジ、パン・ジュンホ、キム・ミヒャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-02-24 10:54

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/731845.html?_fr=mt2  訳A.K

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